ちよう、はたり

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  • サイズ A5判/ページ数 267p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784480814487
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

ちよう、はたり。記憶の底から、機の音が聞こえる。それは八十年も前の、機の音。まさか自分が、この機の音の主を祖師として、織物の道に入ろうとは。織りのリズム、色の音色のなかで紡がれた、著者の最新随筆集。

目次

はじめての着物
現代における荘厳とは
歌ごころ・色
絵だけの絵の凄さ
ド・ロさま
余白のこと
三つの香炉
インドへ、まっしぐら
消し炭と薬味が財産
生類の邑すでになし、砂田明さんの死〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pushuca

4
どこまでも透明で、どこまでも深いエセーが続く。この方はとてつもない境地に辿り着いている。2024/04/29

貧家ピー

3
『言葉を植えた人』から手に取った。題名は機織り機の紡ぎだす音から。美しい日本語の数々がスーッと入り込んでくる感触、エッセイというよりも随筆だ。古代からの命の繋がりを糸・色を通じてつかみ取っている著者の感性が素晴らしい。 『色が千年の時空を越えてここにあるということはさほど不思議なことではない気がする。もし、しずくのものであろうと古今の歌ごころが私の中に生きているとすれば、色はその衣ではないだろうか』2025/05/14

haze

0
志村ふくみさんの眼で世界をみたい、そう思いました。2014/01/31

0
ななめ読み2013/09/08

koz

0
青田五良さんから受け継いだ織物の道。まさにこれから科学繊維と大量生産のモダンな時代が始まろうかというときに、的確な眼を持っている人が居たものである。筆者の想いは平家納経の荘厳、玉虫厨子の静謐、ボロ裂の無作為、正倉院にとじ込められた叡智などへと広がっていく。それらの美から何を受け取るのかという受け手の力が試されているようだ。引用されている「伝統とう観念ではなくただ過去を思い出す上手下手がある」という小林秀雄の言葉も、見る眼を変えさせるような言葉だ。2011/03/06

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