内容説明
短歌は線の文学である。人生という時間と濃厚に関係する文学である。瑞々しい青春期の作品も、人生の終焉を見つめる作品も、それぞれ異なった魅力をもっている。燃えるような相聞と、かなしみを堪える痛切な挽歌が、同じ歌人の前期と後期にならんでいることも不思議ではない。本書は、前川佐美雄から梅内美華子までの101人の代表歌30首(多くが自選)を収録したものである。
目次
明治(前川佐美雄;柴生田稔 ほか)
大正(宮柊二;高安国世 ほか)
昭和/戦前(尾崎左永子;岡井隆 ほか)
昭和/戦後(日高堯子;沖ななも ほか)