内容説明
武満徹、司馬遼太郎、山本七平、草野心平、高村光太郎、吉田満…自らも死の淵に立つ間に足早に旅立っていった敬愛する人びとへの悲しみに満ちたレクイエム。類稀なエッセイ集。
目次
1 まなこつむれば…(武満さんの二挺拳銃;草野さんの「シンフォニー」;司馬さんの「やっちゃんの話」 ほか)
2 五色のホライゾン(サントリーニの茜;ウルクの鬱金;ベルチテの薄紅梅 ほか)
3 流れ去りゆく雲ありて(威風堂堂たる徘徊;「長崎ニュース劇場」;中川龍一先生 ほか)
4 しんしんと…(カプセルの中;撃てば撃たれる;哉の字 ほか)
5 芋の葉の露のパノラマ(黒衣の食客;「トハ」の顔つき;土の上の文様 ほか)
6 レクイエム(唯唯、忘じがたく候;かけがえのない羅針盤;痛恨『天神様の細道』 ほか)