内容説明
どこから読んでも佐野洋子。姐御風童女の魅力的な過激発言にはげまされ、不思議な元気に出会える本。
目次
二つ違いの兄が居て
でっかいおしりの働き者だったから
野っ原には可憐な花も咲き
お友達なんかいりませんでした
やがて慣れてくると女は
もしかして夫婦ってこんなじゃないか
段々畑を上がっていった家にお嫁にいった
女は１度も起き上がらなかった
なんだ野原の原なのか
やって月がどろのへいの上に顔を見せた〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pippi
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息継ぎの少ない文をよみながら、あぁこの人は腹に力をためてぐっと前むいて目を見開いて風雨にあたってるんだ、苦しいだろうなって感じた。身に起こった現実すべてをサノヨーコフィルターにかけ感じたまま断言する。婉曲仮定はない。サノヨーコ時代の女性の生き方が垣間見られる。それまで男と女まったく別の次元の土俵で生きてきたのに、同じ土俵の上でくみあいながらどう勝負つけるか一所懸命探してる。母として生きる難しさにおたおたしたりする姿をみて次世代は母の役割は選択しなくなったのかも。そうか、ジョージ・グロスが好きだったんだ納得2012/11/15
