出版社内容情報
「5まで数えられないと天国へ行けない」という伝承に怯える少年を描く表題作ほか、ホラーとSFの融合がテーマの奇妙な6つの物語。
内容説明
奇想天外なアイデアで恐怖と科学が結びつく、誰も見たことのない新感覚の理系ホラー誕生。恐怖度、理系度、ともに120%の傑作短篇集。
著者等紹介
松崎有理[マツザキユウリ]
1972年生まれ。茨城県出身。東北大学理学部卒。2010年「あがり」で第一回創元SF短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
56
《美しく、恐ろしく、面白く、あたたかい》まさに帯通り。文系の私もゾクリとしながら楽しめた意表をついた理系ホラー短編集。『たとえわれ命死ぬとも』あまりの理不尽さにゾッとした。『やつはアル・クシガイだ』怖すぎる…悪夢みたいだった。『砂漠』自分勝手な連中の究極のサバイバル。『5まで数える』これはとても素敵な物語。後味の悪い作品もあったけど収録されている作品の順番が絶妙。順番が逆だったら気持ちがどよ〜んとなってただろう。2017/10/08
山田太郎
36
案外軽いノリかと思ったら重たいオチだったりとかですが、用語は難解なかんじでちりばめながらということで好みの話でした。よくわかんないけど、心ひかれる作家さんだと思いました。2018/11/17
yoshimi
33
理系ホラー・ファンタジーという感じ。なんだか懐かしい気分になるなと思っていたら、星新一さんの雰囲気を思い出したからだった。あり得そうであり得ない。ビターな読後が尾をひく。面白かった。2017/09/29
まー
27
何とも不思議な雰囲気の短編集。理系の切り口が面白いです。後味は苦いものから明るいものまでさまざま。2017/10/01
信兵衛
27
読了後しばらく経ってからの方がじわじわとその味わいを感じる気がします。2017/07/17