太宰治賞〈2013〉

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  • サイズ A5判/ページ数 313p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784480804471
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

出版社内容情報

受賞作「さようなら、オレンジ」(KSイワキ)と最終候補作をすべて収録。他に選評(加藤典洋、小川洋子、荒川洋治、三浦しをん)と受賞者の言葉などを掲載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

colocolokenta

13
『さようなら、オレンジ』朝日新聞の文芸時評で絶賛されていたので、本を手に入れようと思ったらない。どうしたことかと読書メーターで探したら、筑摩書房編集部編と判明。さすが、読書メーター!やっと作品を手に入れて読むことができた。大変丁寧で美しく写実的な文体で希望に満ちた心温まる感動的な話が綴られる。そして最後の最後、この作品の秘密すべてが明かされる。どんでん返しはない。いろんな意味で苦労して書けたこの私の感想、単行本化されたらそちらへ引っ越しさせよう。この作品だけでは無理かな?KSイワキ氏の今後の活躍に期待。2013/06/30

えみー!

12
受賞作と最終候補作の4編。「さようなら、オレンジ」母国を捨て、言葉さえわからない異国の地で生きていくことの難しさと不安。それでも、日々を前向きに重ねることで道は開かれる。「背中にのりな」「人生のはじまり、退屈な日々」も世界観、雰囲気は伝わって好きだ。作家の批評を読むと、いろんなことに気づく。2014/04/17

八百

10
好評でぜひ読みたかった「さようならオレンジ」読後の率直な感想は…難解。骨太のテーマや繊細な筆致など一面一面は素晴らしいのにどうしても揃えることのできないルービックキューブの如きもどかしさを感じた。メタとかあまり技巧に凝らずストレートに表現したほうが良かったのではと読解力未熟な私は思うのでありました。「背中に乗りな」これは良かった。決してエキサイティングでない平々凡々とした日常の心の機微を爽やかに描く筆力に好感。表題の意味のタネ明かしでクスリとさせるラストもいい2013/09/18

羊のふかふか

8
受賞作、候補作合わせて四作品集私の読解力不足のせいか、どの作品も文字を追うのだけど、心と離れた所を詞が通り過ぎて行く感じで楽しくなかった。2013/08/22

sibafu

7
受賞作以外は読みたいと思ったが読めなかった。受賞作「さようなら、オレンジ」は納得できる作品。これは芥川賞を受賞してもおかしくない、そしてぼくは納得できる。舞台はおそらくオーストラリア。主に描かれるのはアフリカ難民で英語をうまく話せないシングルマザーのサリマという女性。サリマが異国にうまく溶け込んでいく姿を、日本人女性のサユリが書いた小説としてその先生に手紙で送る、というような手の込んだ構成で綴られる。物語の中心は女性たち、そして異国での女性の自立。現代らしくフェミニズム的で国際的な読む価値のある一篇。2013/08/05

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