内容説明
幼い日、轢死した少女が最後に残した手話とは?美大を舞台に、記憶・写真・茶会…そして人差し指の先のない「らいな」との出会いが交錯する。選考委員全員一致で「第20回太宰治賞受賞」。
著者等紹介
志賀泉[シガイズミ]
1960年福島県生まれ。二松学舎大学卒業。十五年間、書店兼ギャラリーに勤務。2004年、第二〇回太宰治賞受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よ
4
わたしはかおりちゃんに救われてしまった。過去にとらわれてしまうのは自分の認識の問題。この世は生きている者のためにある2018/11/09
さつまいも
4
読んだ人によって感想が異なりそうな本です。途中までちょっとホラーちっく。時々ロマン、たまに人間くさい。この人間臭さが太宰治賞ってことかな?なんとなく終わりが突然すぎた気がしました。2015/07/03
saba
2
ゆらゆらとした話だなぁ。ミドリちゃんにも、芸術にも、恋愛にも、それぞれの人間にも、踏み込まない。見えるものしか見えない。切り取るだけ。2016/12/26
北澤
1
久々にほっとする、静かで温かな小説でした。2014/03/26
ぎんりょうそう
1
ローカル線、沿線の風景、大学祭でのオブジェ、和紙で作った茶室、美しい風景が浮かんできます。2012/03/01