内容説明
認識を求めて世界の事象と向かい合うとき、人間の内面に静かに広がってゆく魂の4つの地平―「驚嘆」「畏敬」「同化」「帰依」。この内面の小道をたどりながら、さらにその彼方の旅へと誘う第1講義『感覚の世界から霊の世界へ』。その旅のための地図ともなり、羅針盤ともなるべき第2講義『オカルト的な読み方と聴き方』。他に補足的な講義2編を収める。全編本邦初訳。
目次
第1部 感覚の世界から霊の世界へ(ハノーファー)(物質と精神の戦い;外と内の乖離 ほか)
第2部 オカルト的な読み方と聴き方(ドルナハ)(霊学と現代科学;霊学書の読み方 ほか)
第3部 音と言葉の由来(ドルナハ一九二二年一二月二日)(霊界と地上界での均衡状態;霊的な言語と地上の言語 ほか)
第4部 内面への旅(『宇宙論としての人智学』ドルナハ一九二一年九月二三‐二四日より抜粋)(内面にある意識の鏡;破壊のかまど ほか)
著者等紹介
シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ][Steiner,Rudolf]
1861‐1925。ドイツの思想家。人智学の創始者。旧オーストリア=ハンガリー帝国領の辺境クラリエェヴェクに生まれ、ウィーン工科大学に学ぶ。1883年から97年、『ゲーテ自然科学著作集』全5巻を編纂する中で、ゲーテの有機体思想、とくに形態学に深い解釈を加え、新しいゲーテ研究の道を開いた。1902年、神智学協会ドイツ支部設立にあたり、書記長に選ばれたが、以後新しい総合文化の必要を説き、その基礎となるべき人間観や宇宙観を、霊界のヒエラルキア、輪廻転生、存在界の三区分、死後の世界の存在等の観点から多面的に論究。彼の影響は宗教、芸術、教育、医療、農法等の分野にも及び、また個人ではシュヴァイツァー、ユング、ヘッセ、パウル・クレー、モルゲンシュテルン、ブルーノ・ワルターらにその影響が見られる
高橋巌[タカハシイワオ]
東京代々木に生まれる。慶応義塾大学卒。戦中戦後の混乱の中でヘッセの『デーミアン』と出会い、その延長上で、ドイツ浪漫派、ルドルフ・シュタイナーの研究を続ける。ドイツのミュンヒェン、シュトゥットガルト、ハンブルクに留学後、85年日本人智学協会を設立、今日に至る
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