シュタイナー・コレクション
内面への旅

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  • サイズ B40判/ページ数 314p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480790729
  • NDC分類 169.34
  • Cコード C0310

内容説明

認識を求めて世界の事象と向かい合うとき、人間の内面に静かに広がってゆく魂の4つの地平―「驚嘆」「畏敬」「同化」「帰依」。この内面の小道をたどりながら、さらにその彼方の旅へと誘う第1講義『感覚の世界から霊の世界へ』。その旅のための地図ともなり、羅針盤ともなるべき第2講義『オカルト的な読み方と聴き方』。他に補足的な講義2編を収める。全編本邦初訳。

目次

第1部 感覚の世界から霊の世界へ(ハノーファー)(物質と精神の戦い;外と内の乖離 ほか)
第2部 オカルト的な読み方と聴き方(ドルナハ)(霊学と現代科学;霊学書の読み方 ほか)
第3部 音と言葉の由来(ドルナハ一九二二年一二月二日)(霊界と地上界での均衡状態;霊的な言語と地上の言語 ほか)
第4部 内面への旅(『宇宙論としての人智学』ドルナハ一九二一年九月二三‐二四日より抜粋)(内面にある意識の鏡;破壊のかまど ほか)

著者等紹介

シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ][Steiner,Rudolf]
1861‐1925。ドイツの思想家。人智学の創始者。旧オーストリア=ハンガリー帝国領の辺境クラリエェヴェクに生まれ、ウィーン工科大学に学ぶ。1883年から97年、『ゲーテ自然科学著作集』全5巻を編纂する中で、ゲーテの有機体思想、とくに形態学に深い解釈を加え、新しいゲーテ研究の道を開いた。1902年、神智学協会ドイツ支部設立にあたり、書記長に選ばれたが、以後新しい総合文化の必要を説き、その基礎となるべき人間観や宇宙観を、霊界のヒエラルキア、輪廻転生、存在界の三区分、死後の世界の存在等の観点から多面的に論究。彼の影響は宗教、芸術、教育、医療、農法等の分野にも及び、また個人ではシュヴァイツァー、ユング、ヘッセ、パウル・クレー、モルゲンシュテルン、ブルーノ・ワルターらにその影響が見られる

高橋巌[タカハシイワオ]
東京代々木に生まれる。慶応義塾大学卒。戦中戦後の混乱の中でヘッセの『デーミアン』と出会い、その延長上で、ドイツ浪漫派、ルドルフ・シュタイナーの研究を続ける。ドイツのミュンヒェン、シュトゥットガルト、ハンブルクに留学後、85年日本人智学協会を設立、今日に至る
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

50
高橋訳シュタイナーコレクション第2弾。人間の内面に深く広がっていく4つの地平:「驚嘆」「畏敬」「同化」「帰依」という心の深層の秘密を解き明かしたシュタイナーの一連の講義を収録。「感覚の世界から霊の世界へ」「オカルト的な読み方と聴き方」「音と言葉の由来」「内面への旅」。アポロン的外への道に対してディオニュソス的内への道について最も深い内容」を有する講義を選んで収録したと訳者は「あとがき」で記している。シュタイナー的精神科学(霊学)の一端を興味深く読んでみた。2018/03/31

無能なガラス屋

6
「感覚の世界にとってナンセンスなことが、霊の世界にとっては真理なのです。そして、霊の世界に参入することは、近未来の人間にとっての義務なのです。なぜなら、単なる感覚の学を超える学である神智学を通して、霊の空気を呼吸するのでなければ、現在多くの人の身に生じつつある状態に陥るしかないのですから。すなわち、霊的な呼吸困難、霊的な疲弊、さらには霊的な労咳に陥るしかないのです。」2024/01/25

iwri

4
再読。書名どおり、シュタイナーの自我論及び悪論に関する連続講演2つと関連の講演2つ(一つは抜粋)。高橋巌氏によるシュタイナー自我論に関する解説も秀逸。四大主著(特に『自由の哲学』『いか超』)と併せて読むとよいと思う。本書でもっとも注目されるのは、「破壊のかまど」に関する記述だと思う。無意識の領域の破壊的な力をシュタイナーはこう呼んでおり、それはルツィフェル的な力なのである。すなわち、本講演ではルツィフェル的諸力のキリスト変容のことが語られており、その点が非常にコンパクトに語られていると言える。2011/03/30

ヴェルナーの日記

3
神秘学者であるシュタイナーの講演集である。まず本書を読み解くには、同著者の『神秘学概論』、『神智学』『いかにして超感覚的世界を獲得するか』等を、読んでいないと話についていけない。内容は一見、荒唐無稽なオカルト的な内容に観えるが、シュタイナーの目指すところは、20世紀初頭に吹き荒れた唯物論的な自然科学の在り方への警鐘をならすものである。本作は唯物論的な視覚・聴覚といった五感を、彼自身の独自の方法で捉え治す試みがされている。彼の独自の方法とは、実践的カバラ神秘主義を基礎として、東洋哲学を導入したものである。2014/05/06

Yoshika Komatsu

0
◼️図書館本 ◼️難解だった。先に「ベーシック・シュタイナー」を読んでなければ、全く理解出来なかったであろう。2024/12/14

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