出版社内容情報
宗教対立、身分制度、貧困問題・・・・・・。植民地支配からの独立を経てもなお、もがき苦しむ大国インドを率いた女性指導者の悲劇の生涯。解説 山折哲雄
内容説明
宗教対立、貧困問題、国境紛争…新生インドが抱える難題に挑み続けた女性政治家の生涯。
目次
第1章 孤独だった少女時代
第2章 母の死と海外留学
第3章 インド初の女性首相の誕生
第4章 ネルー外交の堅持と不評の新政策
第5章 ガンディー暗殺と残された遺書
巻末エッセイ 「インディラ・ガンディーさんのこと」山折哲雄
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HaruNii
5
図書館で見つけたちくま評伝シリーズ。 インディラ・ガンディー、全く知識がなかったので借りてみた。 第2次世界大戦後の1947年、インドとパキスタンという分離ではあるが、イギリスからの独立を達成する。 その初代首相である父ネルーの娘がインディラ・ガンディー。 ネルーの死後1966年にインドの首相になる。 インド独立後の混乱を立て直すために戦った人物。 宗教対立や食料危機への対応、反ガンディー派との戦い、暗殺されるにいたる壮絶な人生。勉強になった。2016/01/23
ybhkr
4
うわあ、これ中学生向けだけど理解できたらすごいな!よほどインドの歴史と政治に詳しくないと難しいんじゃなかろうか。わたしも所々わからなかった。マハトラ・ガンディーは決して非暴力ではなかったんだなあ、と感じた。拳を使わなくても言葉や態度は暴力になりうる。DVでもそうじゃないですか。やっぱそんなの夢物語だなあ。偉大なのは理解できるが。インディラのやったことが正解かはわからないけれど、正解なんてなかったんじゃなかろうか。何やっても揚げ足取られるし。公私の私がない人生はそれだけでも尊敬に値する。2016/10/20
タバサ
2
うーん。我が中学で買った本ですが、難しいなあ。伝記なんですが、始めは伝記で、だんだんインド紛争の歴史の記述が多くなり、若者に向けた入門書ではなくなってしまいます。 私の年代では、ラジブ首相暗殺のニュースはリアルタイムで知っているので、その母、インディラとその政治背景は、新しい情報でした。 ネリー家の政治家たちが、いなくなってからの経済発展は皮肉ですね。2020/03/20