出版社内容情報
ハリウッドに世界の映画界に大きな影響を与えた世界のクロサワ。人間を描くことにこだわり追求し続けた、その情熱と執念に満ちた闘いの日々を描く。
内容説明
「泣き虫の黒ちゃん」が「世界のクロサワ」になるまで。日本映画の巨匠が味わった若き日の挫折。
目次
第1章 映画人・クロサワの誕生
第2章 泣き虫のこんぺとさんから少年剣士、そしてプロレタリア運動家へ
第3章 表現者としての自由を得て
第4章 日本映画の頂点に君臨
第5章 どん底から這い上がった巨星
巻末エッセイ「とにかくワクワクする、鳥肌が立つ」(太田光(爆笑問題))
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
marua
6
抗いがたい時代に生きてきた人は人間の尊厳や本質を、それこそ生死を賭けて描き守ろうとする。黒澤明の生きた時代からは遠くなり、わしを含めて巨匠の作品を受けとめきる読解力を持った人間はどれだけいるんだろう。自省。太田光のエッセイもよい。2016/01/27
Tooru Araki
1
"世界のクロサワ"といえども、ずっと順風満帆ではなかったのですね。情熱を持ち続けながら、何度もどん底から這い上がった不屈の精神に敬意を表したい。この後、名画座で、黒澤の窮地を救ったという傑作「生きる」を鑑賞。人間ってやつがとことん描かれていて、お通夜のシーンでは涙が止まらなかった。2016/01/17