内容説明
「四次元ポケット」に憧れた人はきっと多いはず。夢と希望にあふれた日本マンガの青春時代。
目次
第1章 二つの出会い
第2章 二人で一人のマンガ家に
第3章 憧れの手塚治虫
第4章 トキワ荘の仲間たち
第5章 プロの洗礼
第6章 スコシフシギ
第7章 藤子・F・不二雄へ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真香@ゆるゆるペース
19
図書館本。小学生の時はちょうど藤子アニメの全盛期で、今日は○○、明日は△△というように日替わりのように放送されており、テレビっ子だった自分はほとんど観ていた。…が、いろんな作品は知ってはいても、作者の藤子先生自身のことはあまり存じていなかったので、今更ながら読んでみた。数々の名作が生まれた過程、有名なトキワ荘での生活、安孫子先生とのコンビ解消など、いろんなエピソードが知られて面白かった。今の子供達はドラえもんぐらいしか馴染みがなく、他の名作に触れる機会がほとんどないのが何だか残念に思う…2018/09/26
marua
6
評伝として実に正しい本。オーソドックスだけどポイントをちゃんと押さえて描かれるF先生の生涯を、実体験を交えた思い入れたっぷりの瀬名秀明のエッセイが補完している。手塚先生のペンタッチを見て震えた藤本氏が、のちに「参考になれば」と同窓生に自身の原稿を送ったエピソードのつなげ方がとてもきれいでした。2015/11/04
ジュリ
5
漫画ばかりの人生で、本当に漫画が好きなことが伝わってくる。自分の好きなことで成功するには、このくらい熱中して取り組めないといけないのかもしれない。2020/02/29
舟江
5
藤子不二雄Aの「愛しりそめし頃に」を観た後だったので、両作品に大差なく少し物足りなさが残った。2015/05/10
アン・コーデリア
4
これ、すっごくいい本だった…。藤子先生の情熱や喜びが、なぜだか文字を通してじわっと伝わってきて…坦々と書かれている伝記のはずなのに、電車の中で目の辺りが熱くなって危なかったですよ。そして我らが「ドラえもん」が満を持して登場するときの感動たるや! …夢を叶えるために何をしろとかどうあれとか、教え諭すことはなく、ただ、大好きな世界に情熱を傾けることの尊さを見せてもらえました。中高生の…いえ、ドラえもんたちを愛する大人も含めて、みんなの必読書かもしれないな。2019/05/13