内容説明
「サザエさん」はこうして国民的人気マンガになった。母と三姉妹の家族の物語。
目次
第1章 『サザエさん』がメジャーデビューするまで(連載開始は終戦からわずか八か月後の混乱期だった;サザエさんの物語は福岡を舞台にスタート ほか)
第2章 先生はのらくろ―町子の修業時代(姉の影響を受けて三、四歳から絵を描き始めた;国民的スター、田河水泡に憧れて漫画家を志す ほか)
第3章 町子のユニークすぎる家族たち(父・勇吉は子煩悩なマイホームパパだった;父の死が町子が漫画家になるきっかけとなる ほか)
第4章 日々の創作をめぐる苦しみと喜び(町子たちの時代は漫画家がストーリーも作画もひとりで担当;アイデアをひねり出すことの大変さに生涯悩む ほか)
第5章 町子が描き出した昭和の物語(『サザエさん』から見えてくる“昭和”という時代;街頭紙芝居からテレビへ、そして駄菓子屋からコンビニへ ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
heslkst
9
長谷川町子さんの人生を書いている本。 長谷川はんの家族も非常にユーモアがあり、楽しく読めた。2016/10/25
りこ
6
実家が東芝の電気屋で、家電のセット買いでサザエさん全巻セットプレゼントのイベントがあり、実家にサザエさん全巻セットと、うち明け話があったので、一応読破してます(笑)しかし長谷川さん今ならヒッキーですよね(笑)2015/02/13
ビシャカナ
1
サザエさんの作家ということしか知らなかったが、初の女性プロ漫画家、漫画家として唯一の国民栄誉賞受賞者という偉大な側面。おきゃんで内弁慶という意外な側面もありつつ、漫画家として毎日悩んで漫画を描いて楽しいと思ったこともないほどの職人気質など、多面的で奥深い人間像が見えてきた。解説にもあるが、今やなつかしさの象徴であるサザエさんだが、長谷川町子自身は当時の世相を反映した現実的なものを描こうとしてたのなら、今のアニメのサザエさんをどう思うだろうか。2018/02/27
紺
1
国民栄誉賞を受賞されていたことも、何で「サザエさん」一家が全員海にまつわる名前なのかなど、長谷川町子さんのことからサザエさんの事まで分かり、面白かったです。2016/06/26
marua
1
「うちあけ話」を子供の頃から愛読していた身としては、表現を換えることもしない、ほぼ丸写しに近い文章に呆れた。どうしてこんなことをするんだろうと考えた時に「筆者はサザエさんにも長谷川町子にもまったく興味がないんだなあ」という結論に達する。これを読んでマンガを手にとる子供はいるか?いないと思うわ。2015/10/22