内容説明
弱冠22歳の感動的な処女作「若きフィヒテの面影」(大正13年・今回発掘)、昭和初期のものとはとても思えない傑作「ローマ詩学」(昭和5年・今回発掘)、独文「アナクシマンドロス断片」(昭和15年)など、初期のういういしい論稿から晩年の美しい精神的境地を伝える「人間であること」まで、古典学徒にして哲人の全貌を一巻に収める。
目次
1 古典学徒の信条(新しい時代に入って;心情と論理;公益と公害 ほか)
2 人間であること(選べない人間関係;愛し合えるということ ほか)
3 批評的立場(「文化」のモデルをどこに求めるか;表面より実質を学べ;教育問題;断絶と理解;コラム・エッセイ;読書論・書評 ほか)
4 その他(アンケート;自編著 はしがき・あとがき;他編著 はしがき・あとがき;推薦文;補遺)
年譜