内容説明
40年に及ぶハイデッガー研究の集成「真理と非真理、もしくは本来性と非本来性」。ドイツ語論文の翻訳も多数収録、『存在と時間』の核心に迫る。
目次
1 ハイデッガー研究―一九六〇年代後半‐七〇年代(アレーテイア小考;ハイデッガーの一書翰について;ハイデッガーの哲学について;ハイデッガーの諸学への影響;ハイデッガーのプラトン観一瞥;ハイデッガー自身による『存在と時間』の欄外注記;真理と非真理、もしくは本来性と非本来性)
2 ハイデッガー研究―一九八〇年代以降(ハイデッガーにおける本来性と非本来性;ハイデッガーにおける現存在について;範疇的直観と存在了解;「存在と存在者」研究序説;無・否定・存在とロジカル・アナリシス;存在了解の問題;ハイデッガーと論理学批判の問題;存在了解、陳述、時間性;トゥーゲントハット教授を論駁す;ハイデッガーの思索と残された問題点;『存在と時間』を邦訳した私の経験から)
3 『存在と時間』入門、もしくは思索への誘い(『存在と時間』の基本構想;ハイデッガーの存在の現象学とフッサールの意識の現象学「死へとかかわる存在」と「限界状況」;哲学における死の問題;存在論的美学の観点から見た人生にとっての芸術の意義)
4 小品集―ハイデッガーとともに(ある肖像;エミール・シュタイガー『ハイデッガーとの往復書翰』;カスターニエンの木蔭で;樅の木の歌;誄辞;思索こそ最も高い行動;一つの時代が終わった;ハイデッガーとわたしたち;激動の時代貫く思索;ハイデッガー研究と現代哲学の課題;Jaques Taminiaux他著『ハイデッガーと現象学の理念』;フロイトとハイデッガー;『存在と時間』(『有と時』)から後期ハイデッガー哲学へ)