内容説明
神道学と歴史学に対して民俗学の立場を説いた『神道と民俗学』『国史と民俗学』、木地屋の運んだ伝説の考察『史料としての伝説』、戦中戦後の児童に向けた『火の昔』『村と学童・母の手毬歌』。
目次
神道と民俗学
国史と民俗学
史料としての伝説
火の昔
村と学童・母の手毬歌
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
13
『神道と民俗学』再読。神社精神文化研究所なるものの招待で民俗学がどういうものか説明した講演の手稿に手を入れたもの。この研究所がいかなるものかあまり情報がないが、名前からして宗教学の影響を被った若い国学の学徒たちの集まりらしい。神道史と民俗学の対抗関係について言及されてるから(講演には神社関係者も多く集まった)、言ってみれば敵の本丸に乗りこんでいった。しかも昭和16年という危険な時期に。柳田の主張は大正時代からほぼ変わらず、規範的・文献学的・師説尊重的な宗教学に対して、実証史学としての民俗学を対置している。2022/04/08
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