出版社内容情報
生前唯一刊行された『心象スケッチ 春と修羅』七十篇に補遺篇九篇、さらに、その後の作品に発展していく要素を多く内包した短唱「冬のスケッチ」併せて収録。
内容説明
最愛の妹トシとの死別に際して創られた「永訣の朝」をはじめとして「小岩井農場」「真空溶媒」「東岩手火山」「風景とオルゴール」等、著者生前唯一の詩集『心象スケッチ 春と修羅』全70篇と補遺9篇を収録する。さらに、その後の多くの作品への萌芽を感じさせる短唱「冬のスケッチ」を全篇収録。
目次
春と修羅
真空溶媒
小岩井農場
グランド電柱
東岩手火山
無声慟哭
オホーツク挽歌
風景とオルゴール
『春と修羅』補遺
短唱 冬のスケッチ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yutaro sata
31
全編筆写し終えました。全編筆写して、この人の言いたいことは何か、この人はどういう人間なのか、というのがここまで上手く掴めない人というのも逆に面白い。 創作上の参考点としては、間に突然挟まる小さな小さなつぶやきようのもので、このぼそっとさが癖になるな、私も取り入れようかしら、などと思いました。 ブログで後々まとめてみようかな。2024/05/31
読書家さん#mdQf51
0
永訣の朝 松の針 夢精慟哭 白い鳥 〔堅い瓔珞はまっすぐ下に垂れます〕2022/04/27
sattin
0
詩だけなので結構量があった。やはり表題作がいい。言葉がきれい。イメージが少し変わった2020/03/19
ぱぷわ
0
小岩井農場が一番良かった。自然の書き方、妹への想いなどいろんなテーマがあるんやろうけど、一番気になったのはさみしさ。さみしさがどこからきて、どう対処するのか。2018/01/23