稲垣足穂全集〈11〉莵東雑記

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  • サイズ A5判/ページ数 555p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784480704917
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0395

内容説明

本巻には足穂が昭和二十五年二月に京都に移ってから晩年までに発表した短篇、中篇のエッセイを収録した。前半は、名古屋の故小谷剛氏主宰の同人雑誌「作家」に「莵東雑記」「桃南雑記」として発表した作品を主に収録。後半は昭和四十四年日本文学大賞受賞以後に発表したエッセイを収録した。

目次

春は曙の記
兜率上生
零点哲学
香なき薔薇
秋風莵堤曲
文学者の本分
四次元談義
月への気球「書き出し」
僕の蕪村手帳
朝日山の山桃の木に想う〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のうみそしる

1
樽柿蛍、晩年の小品集。三島文学を「空回りの文学」「生き人形」だと言ったり、乱歩を通俗的だと言ったり、好き勝手でタルホ的。存在的ではなく存在論的に考えてみよう。稲垣タルホとは、世界の果てから銀座へネクタイを買いに来た男だったのだ。飛行機、仏教、蕪村、物理学、若衆、ジノ・セヴェリーニ。 奇妙な滴虫を顕微鏡で見ると、その表面に山や海や原野が、羊や馬や牛が、そしてそのうごめく一点がほかならぬ自分だった。 五十六億七千万なんざ束の間のまどろみ 近く逢おう 須弥を旋る金翅鳥のエネルギー源を 調べておいてくれたまえ2018/01/19

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