出版社内容情報
歴史や地形のみならず、人の希望や打算を写す地名には、平安の昔から引き継がれてきたものもある。各地の地名の由緒を辿り、楽しみつつ地名の今を考える。
内容説明
由来を辿ればその土地の歴史や地形が見えてくる地名。古いものは古代から、人々の生活の近くにありその数、数千万から億単位ともいえる地名の多彩で豊かな世界を楽しもう。
目次
第1章 山と川―地形にちなむ地名
第2章 命名それぞれの事情
第3章 ことばと地名
第4章 歴史を映す地名の移ろい
第5章 生活の地名―地名のある暮らし
第6章 地名は階層になっている
著者等紹介
今尾恵介[イマオケイスケ]
1959年横浜市生まれ。音楽出版社勤務を経てフリーハンド地図制作者およびフリーライターとして独立、イラストマップ作成や地図・鉄道関連の著作に携わってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
21
地名は地形からきているのは想像していたけど、それ以外にもいろいろあるのですねぇ。特に、人間の都合によっていろいろいじくり回されているというのは、言われてみればそうと思うのですが、思いつきませんでした。ただただ、なるほどねぇ...という感じの本でした。2016/02/21
タルシル📖ヨムノスキー
20
この本は、日本土地家屋調査士会連合会の会報に連載されたコラムをまとめたもの。とにかく膨大な資料を読み解くエネルギーが凄い。そしてやっぱり面白い。何せ「荒川は荒川区を流れてない」とか、「東村山市、東大阪市、東久留米市に付く『東』はそれぞれ意味が違う」とか、「八戸が有名な青森にある地名「漢数字+戸(へ)の地名は一戸から九戸まであるけれど四戸だけがない」とか、「2ヶ月半しか存在しない市があった」など雑学好きにとっては嬉しい一冊。地名というか駅名だけど、山手線の新駅が「高輪ゲートウェイ」になったのはなんか残念。2023/03/15
ふろんた2.0
13
同業者からもあがめられるだけあってものすごい情報量!2017/12/21
HMax
13
由緒正しい地名をキラキラ地名や人工合成地名に変えてしまったり、平仮名表記にしたり、折角の地域の伝統が無くなってしまうのは勿体無い。「時代が変わっている」「地名も生きている」といえばそれまでですが、たまには伝統について考える余裕をもてるようにしたいものです。 酒田市のこあら町には驚きましたが、佐倉市のユーカリが丘の姉妹都市でしょうか? 2016/04/13
ophiuchi
11
かつて地図帳を見るのが好きな子供だったので、楽しく読めました。2019/10/25
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