ちくまプリマー新書
新聞記者―現代史を記録する

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 234,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480689030
  • NDC分類 070.16
  • Cコード C0200

出版社内容情報

新聞は何を、どう報じているのか。震災報道や部落問題、冷戦の終焉や政界再編、領土問題など数々の「現場」を歩いてきたベテラン記者が、その裏側を解き明かす。

内容説明

冷戦の終焉、「55年体制」の解体、そして「3・11」。軋む日本はジャーナリストの目にどう映ったのか。大変貌と向き合った新聞記者の40年。

目次

第1章 震災報道の現場から―ニュース報道の原点(三月十一日のこと;八十八年前は東京本社が焼失 ほか)
第2章 「差別」の中を歩く―長野で体験したこと(偶然の出会い;これぞ「いじめ」 ほか)
第3章 ロッキード、消費税、冷戦後―永田町の内と外(「総理番」は疲れる;夜討ち、朝駆け、ハコ乗り ほか)
第4章 アジアの戦争は終わったか―分断と領土・歴史と(初めての韓国;北朝鮮で見たもの ほか)

著者等紹介

若宮啓文[ワカミヤヨシブミ]
1948年東京生まれ。70年に東京大学を卒業し、朝日新聞社に入社する。横浜、長野各支局を振り出しに、政治部長、論説主幹、主筆を経て、2013年1月退社。現在、国際交流センター・シニアフェロー。この間、延世大韓国語学堂に留学し、米国のブルッキングス研究所で客員研究員も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nnpusnsn1945

54
朝日新聞の記者として、部落差別、政治、外交の報道に携わった著者の記録。現代史の記録として見ても面白い。同和問題は、本書で深刻さが初めて伺えた。悲観でも楽観でもない間を垣間見た『被差別部落の青春』はぜひ読んでみたい。ちなみに、著者は小林よしのり氏について、近代史は異なるが、部落出身の有名人についての特集(頓挫したが)は首肯している。政治部の話も面白い。三角大福中の特徴が伺える。中曽根氏に対しては複雑な感情を抱いているようだ。2021/12/13

kawa

13
著者の新聞記者人生40年を振り返るような回顧録的書籍。講演録を読んでいるような感じ。なので、著者の名著「ルポ現代の被差別部落」のように、一つのテーマを深掘りしたようなものを期待すると肩すかし。が、震災報道や差別問題を扱う章は入門編として読み応えがある。2016/08/28

ceskepivo

8
著者の40年以上にわたる記者生活の回顧録。現代の政治・社会史としても読める。部落差別の部分は読みごたえがあり、著者の悩みが共有できる。韓国人女性の「韓国の若者が「反日」を強めるのは、徴兵制度のせい」という指摘は、新しい視点。2015/02/03

yokmin

8
40年超の朝日記者生活の 若者向け回顧録。ノンフィクションは著者あとがきを最初に読み著者の意図を把握したうえで読むことにしているが、本書だけはそれを怠り 若者向け向けを読むはめになった。「官邸記者クラブ・・全国で最大と言われるこのクラブは独立した建物なので驚いた」と。日本の大手マスコミ以外は排除する記者クラブ制度には内外から批判が多いが、そんなことは全く気にしていないようだ。むしろエンジョイした口ぶり。読了してあまり得をした感じのしない本。2013/10/21

calaf

7
著者の新聞記者としての人生を振り返った本。半生記という感じかな?でも...(以下略 (大汗))2013/10/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7255216
  • ご注意事項