出版社内容情報
涙とともにパンを食べた者だけが本当のパンの味を知っている──。明川哲也が贈る、20の人生相談と、20の簡単どんぶりレシピ!
内容説明
涙とともに丼飯を食べた者だけが本当の丼飯の味を知っている―。苦を転じて幸を得る二十の生きる秘訣!心の飢えをも満たすおいしいどんぶりレシピ。
目次
第1章 苦闘編(もう涙も枯れ果てた君へ―わさび丼;自己嫌悪に陥っている君へ―雑魚丼 ほか)
第2章 黎明編(すっからかんから見えてくることもある―菜っ葉丼;太陽も空気も無料だ―太陽丼 ほか)
第3章 登攀編(孤独に震える夜は―イカスミ丼;憎悪の渦に巻き込まれた夜は―トマト丼 ほか)
第4章 祝福編(世界を鋭敏な集中力で切り取る―豆カレー丼;偏見を断て―ピーマン丸焼き丼 ほか)
著者等紹介
明川哲也[アキカワテツヤ]
作家、道化師。1962年、東京都生まれ。早稲田大学文学部東洋哲学科卒業。90年、ドリアン助川の名で「叫ぶ詩人の会」を結成。99年、解散。95年~00年、ラジオの深夜番組で苦悩する十代の声を受け続ける。その後ニューヨークに3年間在住。帰国後は、明川哲也の名で小説を発表しながら、ギタリストMITSUと音楽道化師ユニット「アルルカン洋菓子店」を結成、全国でライブを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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くり坊
13
丼もの調理のレシピ本として、上出来な一冊。イカスミ丼、鯖カレー丼は、どんぶりに盛らなくても美味しそうである。丼ものとしては、わさび丼が好み。ピーマンの丸焼きを今度試してみよう。「復活丼」ことビーフストロガノフを盛った丼は、遠藤周作『わたしが・棄てた・女』とトルストイ『復活』を読まなければならないそうなので、仕込に時間がかかる丼だ。2015/11/17
angelooo7
4
何気なく手にとった本。途中でドリアン助川だと気づく。ただ、今の自分にはそれほど必要なかったかな。 おすすめされた『わたしが・棄てた・女』と『復活』を読んみようと思う。2014/12/27
mi2
3
分かり易い文章と、美味しそうな丼のレシピで生きることに希望が見出せる本です。「悩むこと」と「食べること」の大切さを教えてくれます。2010/05/13
calaf
3
さぁ、世界へと踏み出そう!2010/03/28
読書国の仮住まい
2
どうしようもなく辛い夜はあるもの。 絶望、罵倒、孤独。 そういう時は若者よ、飯を炊こう。 君のために与えられたこの世界で、じっくりゆっくり考えればいい。 『わさび丼』 『雑魚丼』 『海苔丼』 『冬瓜帆立丼』 『花丼』 『鮭いくら親子丼』 『菜っ葉丼』 『太陽丼』 『鯖カレー丼』 『タコちゃんウィンナー丼』 『ミルク丼』 『イカスミ丼』 『トマト丼』 『サキイカバター丼』 『美声丼』 『復活丼』 『ピーマン丸焼き丼』 『豆カレー丼』 『歩け歩け丼』 『銀飯丼』 君が辿り着くその場所で、世界は君を待っている。2023/07/28