内容説明
景気が良くなったり悪くなったりするのはなぜなのだろう?アメリカのサブプライムローン問題が、なぜ日本の経済に影響を及ぼすのか?景気は悪いのに、どうして物価が上がるのだろうか?デフレとは?日銀の役割とは?景気変動の疑問点をわかりやすく解説する。
目次
序章 景気とはなんだろう
第1章 景気はなぜ良くなったり悪くなったりするのだろうか?
第2章 設備投資は南極探検のようなものだ!
第3章 日本の景気は海外の景気とどう連動するか
第4章 お父さんの会社は景気とどういう関係があるのか
第5章 いろいろな価格は景気とどう関係するのか
第6章 景気を安定させる方法はあるのだろうか?
第7章 インフレにどう対応するか
付論 イワタ流景気動向指数の見方
著者等紹介
岩田規久男[イワタキクオ]
1942年生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学院修了。現在、学習院大学経済学部教授。深く確かな理論に裏づけられた、幅ひろく鋭い現状分析と政策提言はつねに各界の注目をあつめている。著書に『昭和恐慌の研究』(編著、東洋経済新報社、第47回日経・経済図書文化賞受賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かんやん
27
2008年刊。著者は元日銀の副総裁。景気とは何か、景気のサイクルとトレンド、景気を良くするための財政政策や金融政策。知ってるつもりで、やっぱり常識知らずな自分には勉強になることばかり。YAにありがちな、若者に媚びるような語り口ではなく、明晰な説明文に徹しているところが良い。まあ、日銀の政策をどうこう批評するような知見は、自分にはないのだけれど。2024/03/18
あいこ
12
非常に優しく分かりやすいはずなのに、斜め読みも相まって、なるほどわからん…… こう、色々が巡りめぐっていくのね……2015/08/24
tunehiro
9
判っている”つもり”になっている「景気」に関して、しっかりとレクチャーしてくれる、マクロ経済入門書として基本的におさえておきたい一冊。2011/07/17
あちゃくん
5
景気をテーマにした、マクロ経済学の入門書といった感じです。国家が経済に果たす役割とか金利とか為替とか、経済学の基本が書かれているので、これから社会に出ようと思っている人とかが読むとよいのでは。2012/05/15
ふろんた2.0
5
景気循環や金融政策についてわかりやすく理解できた。サブプライムローンの問題が顕在化し、急激な景気後退が起こりそうというタイミングで出版されたので、懸念事項として取り上げられていたが、それに関する数値が出てこなかったのは残念。全体的には小遣い稼ぎ程度にやっている投資のヒントにもなったので、満足。2012/01/27