内容説明
子供の頃から女装や化粧を好んだミッシェルは、変な子と言われ続けた…。身体と心の性が異なる一人のピアニストの波乱の人生を通して、性とは何かを考える。
目次
第1章 六本木の昼と夜
第2章 宿命の化粧、運命のピアノ(初めての女装は三歳;ミステリアスな性分化;ピアノとの出会いと封印;ボクと言えない男の子は「オトコオンナ」)
第3章 立ちはだかる世間の壁(音楽科の化粧した男子高校生;見える差別、見えない偏見;息子が消えていく…父の戸惑い)
第4章 ピアノを武器にアメリカで生きる(日本を捨てさせた大失恋;キリスト教国の厳しい現実;ニューヨークの光と翳り)
第5章 彼でも彼女でもない人(美しさへの執念;すべてを包み込む“アンタ”)
著者等紹介
吉永みち子[ヨシナガミチコ]
1950年埼玉県生まれ。東京外国語大学インドネシア語科卒。競馬専門誌「勝馬」記者、夕刊紙「日刊ゲンダイ」記者を経て結婚。5年の専業主婦の後『気がつけば騎手の女房』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。その後も自らの体験と豊富な取材に基づいたノンフィクションを数数発表している。現在テレビ朝日系「スーパーモーニング」月曜レギュラー。その他、障害者のための乗馬を推進するNPO「RDA Japan」で副理事長として活動するなど、幅広い分野で活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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calaf
2
ジョン・マネーの双子...そんな事件があったのですね...結局、性自認は変える事は出来ないという事か...2011/05/31
コンチ
2
頭では理解していても、もし自分だったら・・・と考えられていなかった自分に深く反省した。偏見を持つでもなく、特別扱いするでもなく、ただ受け入れる、ということは、とても難しい。2010/02/18
玲
2
音楽コーナーにあったけど、性を考えるコーナーにあった方がいいかもしれない。人生が始まらないという感覚は、性同一性障害でなくても、自分らしく生きられない場合や自分らしさを見つけられずに生きている場合には感じるものだと思う。2009/11/06
み
1
僕は個人を尊重して、理解できる人間でありたいと思う。2009/10/19
たけヴぁやし
0
子供向けらしいが、大人にも響くミッシェルの素敵な自伝。ジェンダー教育に活用すると効果的なのでは。現在メディアではオカマキャラとかオネエキャラの露出が増えてきたが、その偏った見方をぶっ壊してくれる。2015/06/15