ちくまプリマー新書<br> エレガンス入門

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ちくまプリマー新書
エレガンス入門

  • 中野 香織【著】
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 筑摩書房(2026/05発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480685568
  • NDC分類 151.1
  • Cコード C0270

出版社内容情報

エレガンスとは、自分の意志で選びとること。

思想、文化、美学、実践──

その力と技法を学びとり、あなたらしい判断の基準を育てる



―――



エレガンスとは、優雅な振る舞いのことではありません。高価なものを身につけることでもありません。

エレガンスとは「どのように世界と関わるか」という判断の技法です。

古代ギリシアの身体観から宮廷の作法、近代の思想、科学の方法論、そして現代のビジネスや組織の設計に至るまで。エレガンスは時代を超えて、暴力と欲望を制御し、他者との距離を調整する知として機能してきました。

それは装いに現れ、言葉に宿り、制度にまで及びます。美学であると同時に倫理であり、社会を動かす力として働いてきました。

アルゴリズムが「正解らしきもの」を出し続ける時代に、何を選び、何を退けるか。どこで踏みとどまるか。その判断の一つひとつが、人の品格と関係の質を形づくり、ひいては社会を変えていきます。



思想史・文化史・科学・ファッション・ビジネスを横断し、この曖昧で誤解されがちな概念を「人間理解のための思考の形式」として読み解く、前例のない試み。

読むほどに世界の見え方が変わり、自分自身の振る舞いが変わる一冊です。


【目次】

序 章 学問としてのエレガンスへ

Part Ⅰ エレガンスの思想

第1章 エレガンスの輪郭―美の概念として

第2章 思想史Ⅰ 古代―近世―暴力から距離を取る技法

第3章 思想史Ⅱ 近代―現代―「権威」から「区別」へ

第4章 ココ・シャネル―女性たちのアイコン

第5章 ダンディズム―男性たちの美学

第6章 美しい理論―科学が描き出すエレガンス

PartⅡ エレガンスの力

第7章 誰がエレガンスを決めるのか―「趣味」を支配する者たち

第8章 世界と仲良くしすぎないための技法―静かな反逆として

第9章 階級演出装置としてのエレガンス―特別であること

第10章 エレガンスの到達点―ロールス・ロイスと「説明しない品格」

終 章 AI時代のエレガンス

内容説明

エレガンスの語源はラテン語の ̄eligere。「選びとる」という意味です。流行や他者の期待に迎合せず、自らの意思で選ぶことの積み重ねが、あなたのスタイルをつくります。世界と仲良くしすぎないための、思想としてのエレガンス入門。

目次

序章 学問としてのエレガンスへ
1 エレガンスの思想(エレガンスの輪郭―美の概念として;思想史1 古代―近世―暴力から距離を取る技法;思想史2 近代―現代―「権威」から「区別」へ;ココ・シャネル―女性たちのアイコン;ダンディズム―男性たちの美学;美しい理論―科学が描き出すエレガンス)
2 エレガンスの力(誰がエレガンスを決めるのか―「趣味」を支配する者たち;世界と仲良くしすぎないための技法―静かな反逆として;階級演出装置としてのエレガンス―特別であること;エレガンスの到達点―ロールス・ロイスと「説明しない品格」)
終章 AI時代のエレガンス

著者等紹介

中野香織[ナカノカオリ]
ラグジュアリー文化の専門家として著述・講演・教育・メディア出演・企業アドバイザリーに携わる。東京大学大学院修了、英ケンブリッジ大学客員研究員を経て、明治大学特任教授、青山学院大学客員教授などを歴任。2022年経済産業省「ファッションの未来研究会」委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

20
エレガンスとは自分の意志で選びとること。この曖昧で誤解されがちな概念を人間理解の思考の形式として読み解く1冊。優雅な所作、古代ギリシアのアリストテレス的中庸、宮廷文化における作法の政治学、科学におけるエレガントな証明、ファッション史の拒絶の美学、現代のアルゴリズム時代における選択の自律などから、世界と関わってきた系譜を解説していて、流行や外部の正解らしきものに流されず、何を選び何を手放すかという取捨選択の精度こそが人の品格を形づくるという主張を読むと、日常の小さな選択もまた少し違ったものに見えてきました。2026/06/06

ハチ

7
興味深く読んだ。 エレガンスの核となる場所は目立たない場所でありかつ、もっとも難しい領域だと言う視座を獲得できる。 豊かで深く、厳しい覚悟で満たされたものの見方だなあ。 ロールス・ロイスと利休の茶室。ココ・シャネルと数学。 思いがけない思考の補助線をもらえた。 傑作。2026/06/10

pppともろー

4
これまで考えたことが無かった。生き方・思想。これほどまでに深くて豊かな世界があったとは!2026/05/19

辻井凌|つじー

2
エレガンスは「美しい」のような評価ではなく、世界との距離のとり方が軸にある。 暴力から距離をとるように、今は煽りやSNSに対してエレガンスが必要だ。自分にはまだない。 石川智健『エレガンス』を読んだ後だけに、非常にタイムリーな一冊だった。2026/05/14

へな子

0
★★★エレガンスな振る舞い方、着こなし方の教科書的な内容を期待していたが違う。エレガンスの歴史、エレガンスの社会的機能等を論じた学術的な内容。児童書コーナーに置いてあったがなぜ?「スプレッツァトゥーラ」⋯高度な技術や困難な判断を、まるで何気なく、自然に行っているかのように見せる、計算された無造作。「江戸の粋」⋯目立てる場面で敢えて目立たないこと。SNS時代、エレガンスの「編集権」が初めて分散された。特権的エレガンスの批判者は理解の不足、文脈の欠如として処理されがち。2026/07/05

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