出版社内容情報
子どもとおしゃれの関係を、心理学から考える一冊が登場!
「ちょっとぽっちゃりしてきた?」「最近は小学生でも脱毛するんだって」「ほら、クラスのあのかわいい子」……
大人の何気ない声かけ・言葉が、子どもたちの身体への意識に影響を与えます。
子どもたちにとっておしゃれとは、社会と向き合い、そして自分を知るための大切なツールなのです。イメージで語る前に、まずはその実態を探ってみましょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルート
12
低学年と高学年や、田舎と都会という変数では、おしゃれへの意識の差は見られなかったらしい。親はこどもの華美な服装に困っているというよりは、「私なりのおしゃれはこうなの!」というこだわりに困っているようだ。ちょうどいいおしゃれの方向に持っていくためには、教育が必要と書かれている。しかしそのためには、日頃の関係の良さが必要だとも書かれている。装いの変化はメッセージである。許容だけでは、ちょうどいいおしゃれに進むのが難しいらしい。ちょっとした変化を話題にしてみる。それが良い関係づくりの一歩かもしれない。2025/06/23
kenitirokikuti
9
昨日読んだ『ピンクと青とジェンダー (青弓社ライブラリー 110)』よりも良かった。本書の方が取り扱うことや語ることを絞り込んでいるし、また取り上げなかったことについても簡単に示しているからだろう。おおむね、田舎よりも都市で、幼いよりも思春期に近い方がおしゃれ寄りの傾向があるが、都市性や年齢で差がない事柄もけっこうある。ただ、小学校低学年から痩身願望を抱きダイエットを試みる子がいるのは確かで、そこは明らかに問題である2025/08/23
ソーシャ
7
装いの心理学が専門の著者が、主に女子の装い行動(化粧、ダイエット、体毛処理など)について、実証的なデータをもとに現状とその社会的背景について考察していく本。おしゃれ行動に親の要因が大きいとしても、結構父親も容姿について話題にすることが多いと思うのですがそのあたりの分析も今後の課題になりそうですね。2025/05/11
oooともろー
5
子どものおしゃれの低年齢化の実態。印象通りのこともあれば、意外だったことも。やはり実証的なデータは大切。2025/04/26
jenny
3
データが多いのでさらっと。 年齢とか、住んでいる地域にはあまり影響されず興味がある子は小さいころからオシャレ、ダイエット、装いに興味があるのか。 とりあえず健康第一でお願いします!2025/09/01