出版社内容情報
私達が文章を読むとき、内容を理解するだけでなく、感動したり、「それは違う」と思ったりします。こういう心の働きは、どのように起きているのでしょうか。
認知心理学の観点から、読解の複雑なプロセスを解明し、どうすればよりよく読むことができるのかを考えます。
読解力は一朝一夕で身につくものではなく、絶えず鍛えていかなくてはならないものです。まずは、自分の読解力の現状や、自分が望んでいるような「読解力がある状態」にどうやったらたどり着けるのか、その道筋を考えます。そして、自分の読解のクセやつまずきを知って、読解力を高めるためにもっともよい練習方法は何か選べるようになる事が重要です。この本を通して、皆さん自身で練習方法を見つけたり、練習方法を編み出すことができるようになってほしいと思います。
内容説明
私たちが文章を読むとき、内容を理解するだけでなく、感動したり、「それは違う」と思ったりします。こんな心の働きは、どのように起きているのでしょうか。認知心理学の観点から、読解の複雑なプロセスを解明し、どうすればよりよく読むことができるのかを考えます。
目次
第一章 三つの読解
第二章 読んで理解するための心の「道具」
第三章 文字を読むのは簡単か
第四章 単語を知っているということ―ボキャブラリー
第五章 文の意味を読み解く
第六章 文章全体を把握する
第七章 表象構築のために何ができるか
第八章 心を動かす読解
第九章 状況モデルの批判とアップデート
第十章 おわりに―読解力の地図は描けたか
著者等紹介
犬塚美輪[イヌヅカミワ]
東京都出身。東京大学教育学部・東京大学大学院教育学研究科で教育心理学を学び、日本学術振興会特別研究員(PD)、東京大学先端科学技術研究センター研究員、大正大学を経て東京学芸大学教育学部准教授。研究テーマは、読み書きの心理プロセスと指導法開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。