出版社内容情報
イスラームには利子の禁止や喜捨の義務など信仰に基づいた経済の仕組みがある。今急速に発展しつつあり、世界の金融危機にも揺るがないイスラーム経済とは?
イスラームの世界では、助け合い精神で経済が回っている。お金を持っている人が持っていない人へ与える喜捨や銀行が無利子で事業へ出資し、儲けが出たら分配するムダーラバという仕組みだ。どちらも自分の利益のためにお金を使うのではなく、信仰に基づいた行動なのだ。現在の金融資本主義社会が抱える問題と限界を克服する、古くて新しい考え方、それが「イスラーム経済」だ。
内容説明
お金のもうけ方について独自の教えがあるイスラーム。利子の禁止や喜捨の義務など信仰に基づいた経済の仕組みとは?急速に発展してきているイスラーム経済の知恵に学べば金融資本主義を乗り越えられる!?
目次
第1章 イスラーム世界へようこそ!(世界に広がるイスラーム;飛躍するイスラーム世界 ほか)
第2章 つながる信仰と金もうけ(商人フレンドリーな宗教;金もうけが天国に直結する!? ほか)
第3章 無利子銀行の挑戦(利子のない銀行は可能なのか?;ムスリム商人の経験に学ぶ ほか)
第4章 伝統と革新のイスラーム式助け合い(満ちあふれる思いやりの精神;イスラーム世界の繁栄を支えたワクフ ほか)
第5章 イスラーム経済の知恵から学ぶ(資本主義とは何だろうか?;飽くなき儲けと成長を求めて ほか)
著者等紹介
長岡慎介[ナガオカシンスケ]
1979年生まれ。東京大学農学部卒業。現在、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授。修士(経済学、東京大学)、博士(地域研究、京都大学)。イスラーム経済の思想および実態を中東と東南アジアでのフィールドワークを通じて解明しながら、そのポスト資本主義的可能性について探究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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さとうしん
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oooともろー
とり