出版社内容情報
成績の良い子には認知能力、非認知能力、メタ認知能力の三つが備わっている。特に学習効果を大きく左右するメタ認知能力はどうやったら身につくのかを解説する。
内容説明
成績の良い子は、自分をやる気にさせる力や忍耐強く物事に取り組む力、感情をコントロールする力などの、非認知能力を身につけている。さらに、自分をモニターするメタ認知能力にも長けている。これらを鍛えて勉強ができるようになるためのヒントを示す。
目次
第1章 成績の良い子と悪い子、何が違うのか?(能力が同じでも、それを活かせる子と活かせない子がいる;最近注目されている非認知能力とは? ほか)
第2章 やる気も粘りも非認知能力しだい(目の前の欲しいものを我慢できるか;欲求充足の先延ばしができる子の将来は? ほか)
第3章 自分の学習スタイルをモニターしているか?―メタ認知について(勉強ができる子はメタ認知ができている;メタ認知のメカニズム ほか)
第4章 読書と学力は密接に結びついている―読解力と認知能力について(読書の効用とワクワク感;非日常を生きられる ほか)
著者等紹介
榎本博明[エノモトヒロアキ]
1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒業。東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。川村短期大学講師、カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在MP人間科学研究所代表。産業能率大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たらお
17
読んでいて腑に落ちるというか、かなり考えていたことがスッキリと整理されて、面白く読めた。【認知能力】学ぶ内容を理解する力【非認知能力】=自己コントロール力・EQ・マシュマロテスト◎【メタ認知】自分がちゃんと理解しているのかをモニターする働き。幼稚園教諭からの調査で「忍耐力のない子が目立つ」→【非認知能力】を身に付けていない子が多い。→「自分の衝動・感情をコントロールする・自制する・相手の立場や気持ちを想像する」という部分を注意して育てていく必要がある。読書のすすめもあり。小さい頃の豊富な読書体験が◎ 2023/12/16
のっち
14
☆☆☆ 勉強のできる子とできない子の違いは学ぶ力の差にある。より具体的に言うと、IQで測定されるような知的能力である認知能力、こころの知能指数とも言い、自分自身を動機づけ、挫折しても粘り強く頑張れる能力の非認知能力、自身の学習活動が効果的であるかどうかをモニターする能力のメタ認知能力の3つの能力の差である。つまり読書等で後天的にも高められる知的能力を、素直に挫折を恐れずより一層高め続け、自身の学習のプロセスや理解度を客観視できる能力に長けた子が、いわゆる成績の良い子の特徴となる。2023/11/16
リットン
11
で?って感じ。勉強ができる子は、忍耐強く取り組んだり感情を制御する非認知能力や、勉強しながら自分の理解度や方法の良し悪しをメタ的に確認するメタ認知ができるっていうのは、まぁなるほどたしかにとは思った。が、で?って感じ。非認知能力は最近の子は我慢できなくて家庭のしつけが足りないとか、今どきの若者は〜〜と同じでしょ。。。幼稚園教諭へのアンケートがそれの裏付けになるんかいな。。また、メタ認知はたしかにと思うけど、じゃあメタ認知ができる子とできない子はなにが違うんだよ。。。そこが本題じゃないんか。。。2023/11/28
二木康全
9
本書によりますと、成績の良い子は、次の3つの能力、すなわち①認知能力(いわゆるIQなどで図られる知的能力)、②非認知能力(感情をコントロールして、自分をやる気にさせたり粘り強く物事に取り組んだりする力)、③メタ認知能力(自分を客観視する力)を身に付けているそうです。私自身、とある資格試験の合格通知を先日いただきましたが、試験勉強を通じて、目標達成には②長期にわたる学習計画を淡々とこなしていく力や③学習記録をつけて計画の進捗状況を把握する力が必要であることを改めて実感しました。2024/02/12
oooともろー
9
非認知能力とメタ認知能力。読者の重要性。これ自体が遺伝子に影響を受けているのでなかなか難しい。でも諦めたら終わり。2023/12/28