出版社内容情報
イモムシやタヌキに雑草・・・・・・。いつも脇役のつまらない生き物たち。しかしその裏に冴え渡る生存戦略があった!ふしぎでかけがえのない、個性と進化の話。
内容説明
ナメクジ、ダンゴムシ、モヤシ、イモムシ、雑草…。いつも脇役の、「つまらない」生き物たち。しかしそのつまらなさの裏に、冴え渡る生存戦略があった!ふしぎでかけがえのない、個性と進化の話。
目次
第1章 「もっともない」生き物
第2章 「にぶい」生き物
第3章 「ぱっとしない」生き物
第4章 「こまった」生き物
第5章 やっぱり、そのままでいいんだよ
第6章 あなたもそのままでいいんだよ
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授。農業研究に携わる傍ら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する著述や講演を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
107
ナメクジやダンゴムシ、ゴキブリ、もやし…そんないわゆる「みっともない」「にぶい」「ぱっとしない」「こまった」生き物たちも素晴らしい進化を遂げて一生懸命生きているということが伝わってきて愛おしくなる。繰り返し出てくる「だからね、………そのままでいいんだよ。」の言葉が毎回胸にグッと。ほんと、つまらない生き物なんていないんだよね。ラストに登場したのはヒト。「そして、あなたは、あなたのままでいいんだよ」🥹はぁ~良い本でした。 2024/09/04
tamami
68
「ちくまプリマー新書」常連!の稲垣栄洋先生。子ども達もよく知っているなめくじやダンゴムシ、たぬきやゴキブリなどの生き物の進化上の位置づけや生態学的な特徴を、小学生にも分かる言葉で説明したうえで、それぞれを「そのままでいいんだよ。」と、全ての生き物が生き物として肯定される存在であることを教えてくれる。最終、第6章では、弱くて助け合う存在としての人間の在り方とともに、この世に一つしかないものとしてのあなた(読者)に、「あなたは、あなたのままでいいんだよ。」と語りかける。子どもたち、きっとわかってほしいなあ。2023/05/31
けんとまん1007
58
ナマケモノに限らず、それぞれの生き物には、漠としたイメージがある。もちろん、それは、その生き物のごくごく一面しか知らないことからきている部分が多い。それは、生き物としての人間も同じだし、それぞれの生き物にも、個体による違いがある。そんなことを想い出させてくる、こころが柔らかくなる1冊。2023/09/16
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
26
動物園のスター的ではない動物たちを「つまらない」と紹介し、「そのままでいいんだよ」と締める。生き物の進化にまつわるトリビアにへえへえ言いながら読んでいたら、最後にドスンとやられた。相田みつを的な結論に、数字と科学で導かれる。そのままでいい、とは、生き続けていい、と思った。そのままでなくても、生きてていいんだもの。2023/08/30
たぬ
25
☆2.5 ペルム紀がベルム紀になってるよ~(泣)農学博士の著者がそんなミスするわけがないし別の章ではちゃんとペルム紀になっていたから編集者の責任ですな。特段目新しいことが書いてあるでもなく、うん…まあ…そうだね。で終わってしまった。2つの決まり文句「神さまはどうして~お創りになったのだろう。」「だからね、~そのままでいいんだよ。」はいらない。ぶっちゃけ寒いし邪魔。2023/12/12
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- 和書
- 日向を掬う