出版社内容情報
地球的課題を身近な将来の出来事として捉え、ひとりひとりが社会問題の解決や持続可能な開発に主体的に貢献するために、まずは知ることから始めよう。
内容説明
サハラ砂漠で進む「巨大な緑の壁」計画とは?地球と人類について考える地理だからこそ環境問題だけでなく、人権、貧困、経済成長…全てが学べる!
目次
第1章 環境問題は国境を越える(異常気象が頻発するオーストラリア;深刻な大気汚染の原因 ほか)
第2章 人権を守るとはどういうことか(日本はどこまで女性の地位が低いのか;「最貧国」から卒業するバングラデシュの光と影 ほか)
第3章 経済成長は世界に平和をもたらすのか?(中東産油国は豊かなのか;コンフリクトミネラルズが助長する紛争 ほか)
著者等紹介
宇野仙[ウノタケル]
1978年1月20日、北海道旭川市生まれ。慶応義塾大学商学部卒。駿台予備学校地理科講師。元Z会東大進学教室講師。元河合塾地理科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タルシル📖ヨムノスキー
22
コロナの流行前くらいから目に耳にするようになった「SDGs(Sustainable Development Goals)。日本語では「持続可能な開発目標」と訳すそうな。でもこの言葉が指す意味をみんな正しく理解しているんだろうか?私はといえば、お恥ずかしながら「ゴミの分別」とか「フードロスを減らす」くらいしかパッとは浮かばなくて…。この本は世界各国が今どんな問題を抱えていて、その問題にどう向き合っているかについてSDGsという視点から解説する。日本は先進国だと思っていたのに、それがそうでもないという事実。2024/02/23
みつ
21
SDGs、すなわち「持続可能な開発目標」17項目の紹介から始まり、環境や経済、ジェンダー平等など各国の具体的な取組みと課題を追っていく。地球温暖化で北極海回りの航海が可能になる反面シベリアの永久凍土が溶けさらに温暖化が加速するなど、光と影の両面に焦点を当てる。急速な経済発展が大気汚染につながるインド、バングラデシュで井戸の普及が別の汚染が広まるようになった皮肉(p104)など知らなかったことも多い。いずれも地球規模の問題であり各国の思惑が絡む。目標年次は2030年。あと6年で世界はどこまで変われるか。 2024/02/10
むつこ
20
始めは地理からみるSDGsも面白いなと思ったけれど、どんどんややこしくなっていった。興味をもてるような言い回しであっても、やっぱり難しいなぁ・・・2022/12/22
kurupira
8
SDGS切り口かと言うとそこまでではないが、地理学的なデータから世界情勢の実情を知ると言う意味では良本でした。私的にはアメリカのシュール革命で中東からの依存度が下がるどころかかなり輸出が増えているデータを示され、これによりEU諸国がロシアからの天然ガス依存度が下がり、ウクライナ情勢にもつながる事が目から鱗でした。2023/09/21
恋
7
感激してしまった。教養なんてない、心理学に落ちこぼれたオッサンの意見として聞いてほしいけど、正直なところ、これより面白い本はリチャード・マクリーンの「統合失調症ぼくの手記」だけかもしれない。統合失調症に罹り苦痛に苛まれながら、図書館で手にした本とまさに同じ図書館で、最高に美しい、今の自分に刺さりまくる本に出逢った。ちなみにその図書館では萩原朔太郎の「悲しい月夜」も読んだ。まさか、朔太郎が抜かれてしまうなんて!衝撃が強すぎて感想になってないが、SDGsに疎いなら、年齢を問わずむしろ若くなくても読んでほしい2024/06/14
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- 和書
- 総理 幻冬舎文庫