出版社内容情報
日本の医学と医療の基盤を創った巨人の足跡をたどる本格伝記。医学研究とは、社会の衛生とは、感染症とどう戦うか――北里の残した答えは現代にも生きている。
内容説明
西洋化を急ぐ明治日本をコレラ、ペストなど獰猛な感染症が襲う。国民の健康維持と社会の衛生は、近代化の重要テーマだった。恩師、盟友に恵まれ、渦巻く批判とも奮闘する。日本の医学と医療の基盤を創った巨人の足跡をたどる。
目次
序章 あなたは「北里柴三郎」を知っていますか?
1章 生涯の敵・伝説病と、弟妹のコレラ死で遭遇する―嘉永5年(1853)1歳~明治3年(1870)18歳
2章 熊本で医学の師・マンスフェルトと出会う―明治3年(1870)18歳~明治7年(1874)22歳
3章 遅咲きの東大医学生、「同盟社」の頭領となる―明治8年(1875)23歳~明治16年(1883)31歳
4章 内務省衛生局照査課から東京試験所兼務へ―明治16年(1883)31歳~明治18年(1885)33歳
5章 コッホ四天王としての快進撃―明治19年(1886)34歳~明治24年(1891)39歳
6章 衛生行政の礎、「伝染病研究所」創設―明治25年(1892)40歳~明治45年(1912)60歳
7章 医療の未来を見据え、社会貢献に邁進した晩年―大正3年(1914)62歳~昭和6年(1931)79歳
著者等紹介
海堂尊[カイドウタケル]
1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映画化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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元よしだ
Ryoichi Ito
ジュンジュン
mawaji
しょ