出版社内容情報
言語の起源とは何か。それは自然と人為、いずれによるものか。古代から近代へと2500年、この問題はヨーロッパにのみ見られる足跡を遺した。ヘブライ語の失墜、新たな「自然」の創出、「起源の言語」から「言語の起源」への転換と国民国家の成立、そして「近代」に固有の逆説……。言語の生成はいかにして可能かという問いがそれらを貫いていく。傍らに一人「生まれ出ざる者」を伴いながら――。長きにわたる追求は、ついにソシュールによる起源の否定へと逢着したが、本当に問題は消えたのだろうか? 膨大な文献の渉猟とともにヨーロッパの核心を剔抉した傑作思想史。第36回サントリー学芸賞受賞。
【目次】
はじめに
序 章 人類最初の言語を聞く
第Ⅰ章 「神」が言語を与える――聖書の時代:中世から一五世紀まで
第Ⅱ章 複数のアダムたち――国民言語勃興の時代:一六世紀から一七世紀
第Ⅲ章 人間が言語を作る――「自然」創出の時代:一七世紀
第Ⅳ章 起源を証明する――「社会契約」の時代:一七世紀から一八世紀へ
第Ⅴ章 起源をめぐる闘争――乱立する言語起源論の時代:一八世紀
第Ⅵ章 起源を復元する――言語学の時代:一八世紀から一九世紀へ
終 章 「起源の言語」を語る天使たち
書 誌
あとがき
ちくま学芸文庫版あとがき
人名・作品名索引
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