出版社内容情報
人間を決めるのは「生まれ」か、それとも「育ち」か。いまだ議論が絶えないこの論争に介入し、世界中で大反響を巻き起こした鬼才ピンカーの代表作。
内容説明
人間を決めるのは「生まれ」か、それとも「育ち」なのか。いまだに議論の応酬がやまないこの論争に介入し、世界中で大反響を巻き起こした認知心理学者スティーブン・ピンカーの代表作。本書でピンカーは、人間の心は「空白の石版(ブランク・スレート)」であってすべては環境により決定されるという議論に対し、性差など「生まれつき」の要素を無視することはできないとして徹底的な反証を繰り広げる。現代科学の膨大な研究蓄積を武器に、「人間らしさ」の根源を問う、現代の古典というべき一冊。上巻は、人間本性の存在を否定することの危うさを論じた「第3部 四つの恐怖を克服する」まで。
目次
1 三つの公式理論―ブランク・スレート、高貴な野蛮人、機械のなかの幽霊(心は「空白の石版」か;ブランク・スレート、アカデミズムを乗っ取る;ゆらぐ公式理論;文化と科学を結びつける;ブランク・ストレートの最後の抵抗)
2 知の欺瞞―科学から顔をそむける知識人たち(不当な政治的攻撃;すべては詭弁だった―「三位一体」信仰を検討する)
3 四つの恐怖を克服する―不平等・不道徳・無責任・ニヒリズム(もし生まれついての差異があるのならば…;もし努力しても無駄ならば…;もしすべてがあらかじめ決定されているのならば…;もし人生に意味がないのならば…)
著者等紹介
ピンカー,スティーブン[ピンカー,スティーブン] [Pinker,Steven]
1954年、カナダ生まれ。スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学で教鞭をとり、現在はハーバード大学心理学研究室教授。進化心理学の第一人者として知られ、認知科学や実験心理学の視点から視覚認知、心理言語学などについて幅広く研究している。米国科学アカデミー会員
山下篤子[ヤマシタアツコ]
北海道大学歯学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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