出版社内容情報
江戸時代にはさまざまな料理本が出版されたが、本書は料理に味覚だけでなく、遊びの要素を盛り込んだ画期的なものだった。著者は京都東山在住の博望子。素性は不明だが東山には料理茶屋が軒を連ねていたこと、また記述の内容から、料理茶屋の主人か料理人と考えられている。日本各地の食材・調理法に通じていた著者は、それらを用いた自身の創作料理にその地の地名を冠した。いわく、桑名時雨蛤、伊勢豆腐、鳴門煮、越前沖膾、仙台冷物、熊谷でんがく、目黒淡雪、道明寺香物、長崎打鯛、若狭にしん鮓、酒田粥漬、因幡蟹びりじ、甲州打栗──。遊び心満点の江戸創作料理の世界を、ぜひご覧あれ。
内容説明
江戸時代にはさまざまな料理本が出版されたが、本書は料理に味覚だけでなく、遊びの要素を盛り込んだ画期的なものだった。著者は京都東山在住の博望子。素性は不明だが東山には料理茶屋が軒を連ねていたこと、また記述の内容から、料理茶屋の主人か料理人と考えられている。日本各地の食材・調理法に通じていた著者は、それらを用いた自身の創作料理にその地の地名を冠した。いわく、桑名時雨蛤、伊勢豆腐、鳴門煮、越前沖膾、仙台冷物、熊谷でんがく、目黒淡雪、道明寺香物、長崎打鯛、若狭にしん鮓、酒田粥漬、因幡蟹びりじ、甲州打栗―。遊び心満点の江戸創作料理の世界を、ぜひご覧あれ。
目次
『料理山海郷』(桑名時雨蛤;仙台煮;沖鱠;南京汁;豆腐香の物 ほか)
『料理珍味集』(長崎打鯛;胡椒飯;桔梗玉子;此花;越前沖鱠 ほか)
著者等紹介
博望子[ハクボウシ]
当時最新の料理情報が集まっていた京都東山在住の料理茶屋の主人、もしくは料理人と考えられる。著述内容から、料理の手腕や知識に相当長けていたと思われる
原田信男[ハラダノブヲ]
1949年生まれ。国士舘大学名誉教授、京都府立大学客員教授。著書に、『江戸の料理史―料理本と料理文化』(中公新書、1989年、サントリー学芸賞受賞)、『歴史のなかの米と肉―食物と天皇・差別』(平凡社選書、1993年、小泉八雲賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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