ちくま学芸文庫<br> 「物質」の蜂起をめざして―レーニン、“力”の思想

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ちくま学芸文庫
「物質」の蜂起をめざして―レーニン、“力”の思想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480512536
  • NDC分類 309.338
  • Cコード C0110

出版社内容情報

なぜその思想は世界を変える力をもちえたか。フロイト、宇野弘蔵らと対決させ、現代にレーニンの衝撃を呼び戻さんとする画期的論攷。解説 細見和之



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ソ連という実験が無惨な失敗を遂げた後に、なおレーニンを語る意義とは何か。著者はその答えを求め、レーニンの思想をフロイト、マレーヴィチ、宇野弘蔵らと対決させつつ、「モノたちのざわめき」に耳を傾けていく。探求の先に見えてくるのは、彼のように考え、行動することの真の意味だ。著者曰く、レーニンの思想の偉大さはその社会科学的な価値ではなく、「物質」という外部を露呈させ、世界を解体・再組織化しようとする運動、すなわち〈力〉にある。現に彼はかつて世界のあり方を、そして私たちの世界に対する見方を決定的に変えてみせたのだから。現代にその衝撃を呼び戻さんとする卓抜のレーニン論。

内容説明

ソ連という実験が無惨な失敗を遂げた後に、なおレーニンを語る意義とは何か。著者はその答えを求め、レーニンの思想をフロイト、マレーヴィチ、宇野弘蔵らと対決させつつ、「モノたちのざわめき」に耳を傾けていく。探求の先に見えてくるのは、彼のように考え、行動することの真の意味だ。著者曰く、レーニンの思想の偉大さはその社会科学的な価値ではなく、「物質」という外部を露呈させ、世界を解体・再組織化しようとする運動、すなわち“力”にある。現に彼はかつて世界のあり方を、そして私たちの世界に対する見方を決定的に変えてみせたのだから。現代にその衝撃を呼び戻さんとする卓抜のレーニン論。

目次

序論 レーニンと二〇世紀
第1部 思想史上のレーニン(歴史の“外部”への跳躍―レーニンのスプレマチズム;“物質”の叛乱のために―唯物論とテクノロジー;マルクスを受け継ぐこと―不均等発展論と十月革命;“力”の秩序としてのコミュニズム―無国家社会の倫理的基礎)
第2部 現代思想としてのレーニン(民主主義とその不満―レーニン、フロイト、ラディカル・デモクラシー;実在論の政治学―レーニンとネグリ;経済学と革命―宇野弘蔵におけるレーニン)
補論 終末の認識論―レーニン“再見”に寄せて
結論 「モノ」のざわめきから新たなるコミュニズムへ
付録1 われわれにとっての『国家と革命』
付録2 二一世紀世界の“欲望”として再生するレーニンのユートピア

著者等紹介

白井聡[シライサトシ]
1977年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、京都精華大学教員。専門は、政治学、社会思想。おもな著書に、『永続敗戦論―戦後日本の核心』(講談社+α文庫、第35回石橋湛山賞、第12回角川財団学芸賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tokko

13
レーニンという、今は過去の人間だと思われがちな思想家について、これだけかなりの熱量をもって述べられる人は、白井先生以外にそういないでしょう。途中、かなり難解な部分があり読むのに苦労したけれど、レーニンの残した功績はわかったつもりです。ソビエト連邦と聞くと、今のロシア(プーチン)についてまわるネガティブなイメージしかないけれど、20世紀という大きく世界が変わった時代に一つの国のあり方を示す、ユニークな国家であることは間違いないでしょう。2024/11/28

ベンアル

8
友人から借りた本。You Tubeで著者を見るので、彼の最新作を読んでみたいと思った。レーニンの思想について、フロイトやレーニン研究家の著書と比較して、我々に披露している。内容、言葉、言い回しなどとても難解であるが、帝国主義は資本主義の最高峰、唯物論的物質論など触りを眺めることができた。他の彼の著作やロシア革命、ソビエト崩壊についても学びたい。2025/05/05

Go Extreme

3
思想史上のレーニン: 歴史の外部への跳躍―レーニンのスプレマチズム 近代エピステーメーと無限なもの 物質の叛乱のために―唯物論とテクノロジー 世界を不意打ち・唯物論 マルクスを受け継ぐこと―不均等発展論と十月革命  マルクス学説→ロシア適用  力の秩序としてのコミュニズム―無国家社会の倫理的基礎 近代的国家の起源 現代思想としてのレーニン: 民主主義とその不満―レーニン、フロイト、ラディカル・デモクラシー 暴力の封じ込めとその回帰 実在論の政治学―レーニンとネグリ 経済学と革命―宇野弘蔵におけるレーニン2024/10/06

けっと

2
第4章までは面白い。レーニンの思想を他の思想と比較したり、当時の出来事から思想がどのように変化していったのかを追ったりしており、レーニンの思想の独自性がある程度明快に論じられている。しかし5章以降が不明瞭だったり冗長だったりして面白くない。革命家-労働者間のコミュニケーションがフロイト流の分析者-患者間のコミュニケーションに似ているとする指摘はまだ面白いけど、レーニン以後の思想家がどうレーニンを読んだかという話はまとまりがないし、目的も不明瞭だと思う。2025/02/08

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