出版社内容情報
吟味された人生を生きることは自らの肖像画をつくること。幸福、死、性、知恵など、多様な問題をめぐって行われた一級の哲学的省察。解説 吉良貴之
内容説明
「吟味された人生を生きることは自画像をつくることである」(「序」)。幸福、死、性、親子、政治、知恵…。豊かな想像力と幅広い関心、卓越した弁証法的能力を携えて、ノージックは、人生をめぐる諸問題のなかへ思考の錘を下ろす。人間にとって生きるに値する人生とはどのようなものか。この問いに対し、まさしくソクラテス的探究が展開される。その実践性は、われわれが自分自身やこの世界について内省し、新たな問題の発見を促すほどに力強い。真実を深めることの悦びを伝える一級の省察。
目次
死にゆくこと
親と子
創造すること
神の本性・信仰の本性
日常生活の聖性
性
愛の絆
情動
幸福
焦点
もっと真実になること
自己をなくすこと
構え
価値と意味
重要さと重さ
真実性の行列表
闇と光
神学からの説明
ホロコースト
照明(さとり)
それぞれにその分を与えること
知恵とは何か 哲学者は何故それほど知恵を愛するのか
理想と現実
ジグザグの政治
哲学の生命
若い哲学者の肖像
著者等紹介
ノージック,ロバート[ノージック,ロバート] [Nozick,Robert]
1938‐2002年。アメリカの哲学者。コロンビア大学で学士号を、プリンストン大学で博士号を取得。ハーバード大学教授を務めた。『アナーキー・国家・ユートピア』で政治哲学者として注目を集める。その後は、政治哲学を離れ、認識論から価値論にわたる広範な問題について独創的な考察を行う
井上章子[イノウエフミコ]
東京大学大学院英語英文学専攻、修士課程修了。共立女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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