ちくま学芸文庫<br> 子どもの文化人類学

個数:
電子版価格
¥935
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

ちくま学芸文庫
子どもの文化人類学

  • 原 ひろ子【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 筑摩書房(2023/01発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 20pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月29日 17時16分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480511638
  • NDC分類 384.5
  • Cコード C0139

出版社内容情報

極北のインディアンたちは子育てを「あそび」とし、性別や血縁に関係なく楽しんだ。親子、子どもの姿をいきいきと豊かに描いた名著。 解説 奥野克巳

===
極北の雪原に生きる狩猟民ヘヤー・インディアンたちにとって、子育ては「あそび」であり日々のこの上ない楽しみだった。ジャカルタの裏町に住むイスラム教徒は、子どもの喧嘩を「本人同士のビジネス」と言って止めずに眺めていた。本書は、環境や習慣が異なる社会における親子、子どものありかたをいきいきと描き出した文化人類学的エッセイである。どのような社会に生まれても子どもは幅広い可能性を内包しながら成長していくことが、みずからのフィールドワーク経験をもとにつづられる。鮮彩なエピソードの数々が胸を打つ名著。
===

成長の道はひとつではない
子どもの豊かな可能性をひらく名著

===

内容説明

極北の雪原に生きる狩猟民ヘヤー・インディアンたちは子育てを「あそび」として性別、血縁に関係なく楽しむ。ジャカルタの裏町に住むイスラム教徒は、子どもの喧嘩を「本人同士のビジネス」と言って止めない。本書は、環境や習慣が異なる社会における親子、子どものありかたをいきいきと描き出した文化人類学的エッセイである。どのような社会に生まれても子どもは幅広い可能性を内包しながら成長していくことが、みずからのフィールドワーク経験をもとにつづられる。鮮彩なエピソードの数々が胸を打つ名著。

目次

切ることと創ること
親の仕事を知らない子どもたち
からだとつきあう
一人で生きること
けんかをどうとめるか
親子のつながり
あそび仲間のこと
「あそび」としての子育て
「親にならない」という決断
自然の中で作るおもちゃ〔ほか〕

著者等紹介

原ひろ子[ハラヒロコ]
1934‐2019年。東京大学教養学部卒業。ブリンマー大学大学院修了。文化人類学、ジェンダー研究が専門。拓殖大学助教授、法政大学助教授、お茶の水女子大学名誉教授などを歴任した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tsu55

23
カナダ極北の狩猟採集民ヘヤー・インディアンの世界では、育児は「あそび」なのだそうだ。また、教える-教えられるという関係がなく、子どもは、大人のすることを観察して、自分なりに工夫して猟や皮なめしなどのスキルを身につける。気軽に子供を養子に出したり、養子をもらったりするという。我々日本人が「常識」と思っていることは、必ずしも普遍的なものではなく、環境によって、「常識」は様々なんだな。2023/03/27

塩崎ツトム

21
親はなくとも子は育つというのは文化によっては真理で、ぼくら大人は子供の持つ可能性ないし可塑性というものをもっと信じないといけないのではないか?そしてもっと異なる価値観・視点・認知をする人々を「他者」でも「敵」でも「あいつら」でもなく、異なる環境(ハビタット)で自我を形成した、もう一人の、別の運命をたどった、オルタナティブな自分として観察し、認識し、許容することはできないものだろうか?2024/03/26

ほし

17
筆者が、極北に住むヘヤー・インディアンらと交流する中で出会った、子どもたちや子育ての姿を描いたエッセイ。ここで描かれる子どもたちの様子は、今の日本とは全く異なるものです。斧を扱う4歳の幼児や、買い物で値段の交渉をする6歳の子ども…。ヘヤー・インディアンは、子育てを「あそぶ」ことだと捉え、親だけではなく集団での育児をするのだといいます。彼らにとって、教える/教わるという関係は無く、全てが独立した人格を持つ存在として扱われているのです。子どもの可能性を信じることの大切さを思い起こさせてくれる一冊です。2023/02/24

れどれ

9
抜群に面白かった。文化人類学は凝り固まりがちな「常識」の枠組みを崩壊させてくれるのが気持ちいい。見慣れないべつの世界の秩序、機序を差し出してくれる。表面的な知識の獲得より、知性を司る根深いところの器官を揺さぶってくれるようだ。またフィールドワークの述懐は「私」をどれだけ消却、あるいは観察媒体に同化させられるかが肝要と思われるけれども、その按配がすこぶる良かった。2023/08/19

鳩羽

7
カナダの北部に住むヘヤー・インディアンのところで行ったフィールドワークを中心に、いろんな民族の子供の在り方、育て方を紹介したエッセイ。ナイフの使い方や革のなめし方を教えなくても、子供達は目で見て、やってみて、やがて自分のものにしていく。そこに教える教えられるの上下関係はなく、対等な個人があるだけで、自然と能力への責任が自分にあることが身についていくようだ。どの文化でも、その社会に合っていくような子育てがされているのでは、と思った。子供がいること、子の世話が必要なことが許容されない社会での子育てが不安。2023/06/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20487779
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。