ちくま学芸文庫<br> 絵画を読む―イコノロジー入門

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ちくま学芸文庫
絵画を読む―イコノロジー入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480511492
  • NDC分類 723
  • Cコード C0171

出版社内容情報

絵画の〈解釈〉には何をしたらよいか。名画12作品の読解によって、美術の深みと無限の感受性へと扉を開ける。美術史入門書の決定版。
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絵画のもつ意味、それを〈解釈〉するにはどうしたらよいか──。その基礎的方法論のひとつとして挙げられるのが図像解釈学(イコノロジー)である。本書は、カラヴァッジョ『果物籠』、ボッティチェッリ『春』、ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』、ブリューゲル『バベルの塔』等、重要な名画12作品を取り上げ、関連作品と比較しつつ、その背後にある思想や意味世界への接近を試みる。イメージの読み解きによって、美術の深みと無限の感受性への扉を開ける、美術史入門書の決定版。     解説 宮下規久朗

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全裸のヴィーナスは何を表わしたのか?
美術の深奥へ誘う入門書


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【目次】
まえがき イコノロジー(図像解釈学)とはなにか
Ⅰ カラヴァッジョ『果物籠』~快楽のはかなさ~
Ⅱ ティツィアーノ『聖なる愛と俗なる愛』~愛の二面性~
Ⅲ ボッティチェッリ『春』~愛の弁証法~
Ⅳ ニコラ・プサン『われアルカディアにもあり』~死を記憶せよ~
Ⅴ ミケランジェロ『ドーニ家の聖家族』~父と母と子~
Ⅵ フラ・アンジェリコ『受胎告知』~神と人の出会い~
Ⅶ レンブラント『ペテロの否認』~人間の弱さ~
Ⅷ ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』~愛の虚妄~
Ⅸ ジョルジョーネ『テンペスタ(嵐)』~男性原理と女性原理~
Ⅹ デューラー『メレンコリアⅠ』~自然哲学と芸術の結合~
? バルドゥング・グリーン『女の三世代』~老いについて~
? ピーテル・ブリューゲル『バベルの塔』~文明への警告~
美術史略年表
図版リスト一覧
参考文献
文庫版解説 美術という無限の深みへ 宮下規久朗

内容説明

絵画のもつ意味、それを“解釈”するにはどうしたらよいか―。その基礎的方法論のひとつとして挙げられるのが図像解釈学(イコノロジー)である。本書は、カラヴァッジョ『果物篭』、ボッティチェッリ『春』、ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』、ブリューゲル『バベルの塔』等、重要な名画12作品を取り上げ、関連作品と比較しつつ、その背後にある思想や意味世界への接近を試みる。イメージの読み解きによって、美術の深みと無限の感受性への扉を開ける、美術史入門書の決定版。

目次

カラヴァッジョ『果物篭』~快楽のはかなさ~
ティツィアーノ『聖なる愛と俗なる愛』~愛の二面性~
ボッティチェッリ『春』~愛の弁証法~
ニコラ・プサン『われアルカディアにもあり』~死を記憶せよ~
ミケランジェロ『ドーニ家の聖家族』~父と母と子~
フラ・アンジェリコ『受胎告知』~神と人の出会い~
レンブラント『ペテロの否認』~人間の弱さ~
ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』~愛の虚妄~
ジョルジョーネ『テンペスタ(嵐)』~男性原理と女性原理~
デューラー『メレンコリア1』~自然哲学と芸術の結合~
バルドゥング・グリーン『女の三世代』~老いについて~
ピーテル・ブリューゲル『バベルの塔』~文明への警告~

著者等紹介

若桑みどり[ワカクワミドリ]
1935‐2007年。東京藝術大学美術学部芸術学専攻科卒業。1961‐63年、イタリア政府給費留学生としてローマ大学に留学。専門は西洋美術史、表象文化論、ジェンダー文化論。千葉大学名誉教授。『全集 美術のなかの裸婦 寓意と象徴の女性像』を中心とした業績でサントリー学芸賞、『薔薇のイコノロジー』で芸術選奨文部大臣賞、イタリア共和国カヴァリエレ賞、天正遣欧少年使節を描いた『クアトロ・ラガッツィ』で大佛次郎賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mahiro

20
絵画の中に含まれる宗教的、歴史的、政治的暗喩について、カラヴァッジョやブリューゲル等有名な名画を取り上げ解説。予備知識無しに絵画を観て、なぜ美しい果物や花に虫食や萎びた物が混じっているか、美女の後ろに描かれている変な人達は?という疑問は解決するだろう、西洋絵画は様々な暗喩なしに描かれたものはほぼなかった。ヴァザーリの『無原罪の御宿り』のマリアが踏みつけている蛇が悪魔の象徴であると共に新教徒ルターをさしていると言うように。この本を読んで西洋絵画を鑑賞に行くと楽しめるが1つの絵画の前の滞在時間が長くなるかも?2023/06/05

ラウリスタ~

10
宮下氏の解説が助かる。93年のイコノロジー全盛期に書かれた絵解き入門で、その後それを人文主義的な過度な深読みだと批判するニューアートヒストリーという傾向が出てきたと。ただ絵を読み解く喜びを大学一年生に教える教科書としての価値は今でも揺るがない。ギリシャ神話やキリスト教に基づく物語だと、絵解きとして納得するが、新プラトン主義的あるいはオカルト的な意味が隠されているとなると、同じ絵にも数十の読みの可能性が提示され、差異化のための差異化に陥りそうな気配も。X線や修復で下書きが判明し解釈が修正などは刺激的な発見。2022/12/31

篠崎

5
西洋画の知識が欲しいなと思っていたので手に取った。絵画を読む──図像解釈学(イコノロジー)。大きな価値と評価され、現在でも多くの人に関心を持たれる絵画たちは、芸術家にしか表現できない言葉を持っているのだと改めて気付かされた。感性だけで絵画を楽しむ良さも分かるけれど、その背景を知ったからこそ得られる楽しさもある。宇宙の仕組みを知らなくとも太陽や星は美しいが、太陽の熱さ宇宙の果てしなさを知った後に見る夕焼けは変化する。「事実についての知識は、感受性を深めこそすれ決してそれを抹殺しない」、忘れないようにしたい。2023/02/02

2兵

4
絵画の持つイメージと、制作当時の思想や哲学を元に、そこにこめられた象徴的な意味や思想を解読する「イコノロジー(図像解釈学)」の入門書。本書で取り上げられているのは、主に15〜17世紀ヨーロッパのルネサンスからバロックにおける宗教絵画であり、日本人にあまり馴染みのないキリスト教の知識が必要なものが大半を占める。個人的に美術鑑賞といえば印象派以降の絵画ばかりで、近世以前の宗教絵画に対して取っ付きにくさを感じていたが、本書でさまざまな解釈が試みられているのを見て、絵を見ることの面白さを勉強させてもらいました。2024/07/21

takakomama

3
12枚の名画の主題を詳しく解説。イコノロジーは図像解釈学。同じ絵画なのに、人によって解釈が全く違います。本当のところはどうだったのでしょう。歴史や社会背景、宗教や文化などの知識があれば、絵画をもっと楽しめると思います。2024/02/11

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