ちくま学芸文庫<br> 王朝奇談集

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ちくま学芸文庫
王朝奇談集

  • 須永 朝彦【編訳】
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  • 筑摩書房(2022/08発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480511331
  • NDC分類 913
  • Cコード C0193

出版社内容情報

『今昔物語集』『古事談』『宇治拾遺物語』などの古典から稀代のアンソロジストが選び、流麗な現代語訳で遺した82編。幻想とユーモアの玉手箱。(解説 金沢英之)


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海岸に流れ着いた巨人、蹴鞠に精進した人のもとに現れた鞠の精、白狗の妻となった女、吉祥天女像と交わった男、天狗の幻術くらべ、安倍晴明、紫式部、花山天皇、西行法師……、『日本霊験記』『今昔物語集』『宇治拾遺物語』などの代表的な説話集から歴史書『大鏡』、紀行文『海道記』にいたる平安・鎌倉期の17作品から精選された珠玉の82編を収める。ファンタジーにユーモア、時には能芸や和歌を語る奇談の数々は、奇想天外、摩訶不思議、多情多恨、絢爛華麗、抱腹絶倒。稀代のアンソロジストが流麗な現代語訳で遺した美しくも哀れな古典幻想文学の花束をどうぞ!

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幻想とユーモアの玉手箱
いにしえの古典から厳選した
摩訶不思議な話を現代語訳で

内容説明

海岸に流れ着いた巨人、蹴鞠に精進した人のもとに現れた鞠の精、白狗の妻となった女、吉祥天女像と交わった男、天狗の幻術くらべ、安倍晴明、紫式部、花山天皇、西行法師…、『日本霊異記』『今昔物語集』『宇治拾遺物語』などの代表的な説話集から歴史書『大鏡』、紀行文『海道記』にいたる平安・鎌倉期の17作品から精選された珠玉の82編を収める。ファンタジーにユーモア、時には能芸や和歌を語る奇談の数々は、奇想天外、摩訶不思議、多情多恨、絢爛華麗、抱腹絶倒。稀代のアンソロジストが流麗な現代語訳で遺した美しくも哀れな古典幻想文学の花束をどうぞ!

目次

日本霊異記
日本往生極楽記
大鏡
今昔物語集
成通卿口伝日記
唐物語
古事談
発心集
続古事談
十訓抄
宇治拾遺物語
今物語
古今著聞集
沙石集
撰集抄
平家物語
海道記

著者等紹介

須永朝彦[スナガアサヒコ]
1946‐2021年、足利市生まれ。歌人・作家・評論家。71年に評論『鉄幹と晶子』を、72年に歌集『東方花傳』を上梓。74年発表の『就眠儀式』以来、幻想的で独特な作風の小説の数々を発表した。1990年代以降は『鏡花コレクション』1~3、『江戸奇談怪談集』などのアンソロジーを多く編んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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HANA

74
平安時代は王朝の雅さに反比例するよう夜はどこまでも濃く闇に塗りつぶされている、そんなイメージがある。本書はそんな平安時代に記された奇談を選りすぐったアンソロジー。訳者の文体が持つ典雅な魅力がこの時代の文章にぴったりと合っており読んでいて実に心地良い。内容も役行者の伝説から円仁が唐の地で出会った人血で布を染める纐纈城といったスケールの大きい話から、舞茸を食べて舞い踊る人々や盗み食いをする僧、寝たふりの稚児など当時の人の息吹が感じられる話まで多岐に渡る。古典の持つ力、話の持つ力を再確認させてくれる一冊でした。2022/12/21

藤月はな(灯れ松明の火)

65
編纂者が須永朝彦氏の為、書物の王国シリーズ(国書刊行会)と重複している作品もあり。「役の優婆塞」が役小角の偉大さという「聖」を表すのに対し、その次の「吉祥天女像」で吉祥天像に欲情するという「俗」を提示する作品を配すという大胆さに舌を巻く。一目垣間見たが故に激しい愛欲に堕ちて鬼になった僧に魅入られた后の淫靡な関係で有名な「染殿の后」の鬼気迫る描写も素晴らしい。「鶯姫」は異説「竹取物語」。「巨人の屍」は淀川に迷い込んで亡くなった鯨の遺体の始末がニュースになる今だからこそ、タイムリーな読書になりました。2023/01/15

翠埜もぐら

19
あちこちの説話集や歴史書?から不思議な話を集めたため、一話が短くて大変読み易かったです。仏教関係は多少末香臭かったけれど、巨人の死体の話とか、おいたした蕪で妊娠しちゃった話とか、きわどい話もあってやっぱり今昔物語からの話は面白いわ。宇治拾遺物語の「稚児の空寝」なんてそのまま絵本にできそう。かわいい。2023/06/26

gorgeanalogue

18
夏休みのお供。怪異譚を読むには、ものみな炎天に焼き尽くされたような夏がふさわしい。編者の須永明彦氏はなぜか、読みそびれていて、敬して遠ざけることになってしまっていた。折口信夫の「古語復活論」を思い出すまでもなく、訳文が訳されすぎず、古語が残されているのが、無教養な読者にとってはありがたくまた味わい深い。「古事談」の「大御室の寿命」は「捜神記」にも出てくる話に似ているし、説話の源流をたどるのも面白い。一方で解題にも「類例が無い」とある、「選集抄」の「人を造る」には魂消た。吉田健一の怪異譚にも似た読後感。2022/08/23

凛風(積ん読消化中)

13
平安時代から鎌倉時代の、ちょっと不思議なお話を集めた本。『今昔物語』あたりは有名どころが多く抜粋されていたけれど、今回は『古事談』を読めたのが良かった。多分、初読みだと思う。こんなに面白いのに、何故、読まれないのだろう、と思って解説を見たら、原文は和漢混淆文で難解らしい。なるほど。全体に一人の編者が翻訳しているので、原典の違いが目立たず、わかりやすい現代語訳で読みやすい。その上で、古文の風雅は十分に残されていて、味わい深い。「読書の秋」らしさを満喫できました。2022/09/25

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