出版社内容情報
規則は行為の仕方を決定できないーーこのパラドックスの懐疑的解決こそ、『哲学探究』の核心である。異能の哲学者によるウィトゲンシュタイン解釈。
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「規則は行為の仕方を決定できない、なぜなら、いかなる行為の仕方もその規則と一致させられ得るから」。クリプキは、ウィトゲンシュタインの提示したこのパラドックスとその懐疑的解決こそが『哲学探究』を理解する鍵であるとして、自身のやり方で議論を展開していく。数学の哲学、私的言語論、他人の心といった議論は、このパラドックスの問題を経由して解明されるべきものなのだ――刊行後多くの議論を巻き起こした、異能の哲学者によるウィトゲンシュタイン解釈。訳者による解題「クリプキの『探究』解釈とウィトゲンシュタインの世界」を収録。
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『哲学探究』の核心
刊行後多くの議論を巻き起こした
異能の哲学者によるウィトゲンシュタイン解釈
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【目次】
まえがき
一 序章
二 ウィトゲンシュタインのパラドックス――規則の問題
三 その解決と「私的言語」論
四 補遺――ウィトゲンシュタインと他人の心
訳者あとがき
文庫版訳者解説 クリプキの『探究』解釈とウィトゲンシュタインの世界
人名索引
事項索引
内容説明
「規則は行為の仕方を決定できない、なぜなら、いかなる行為の仕方もその規則と一致させられ得るから」。クリプキは、ウィトゲンシュタインの提示したこのパラドックスとその懐疑的解決こそが『哲学探究』を理解する鍵であるとして、自身のやり方で議論を展開していく。数学の哲学、私的言語論、他人の心といった議論は、このパラドックスの問題を経由して解明されるべきものなのだ―刊行後多くの議論を巻き起こした、異能の哲学者によるウィトゲンシュタイン解釈。訳者による解説「クリプキの『探究』解釈とウィトゲンシュタインの世界」を収録。
目次
1 序章
2 ウィトゲンシュタインのパラドックス―規則の問題
3 その解決と「私的言語」論
4 補遺―ウィトゲンシュタインと他人の心
著者等紹介
クリプキ,ソール・A.[クリプキ,ソールA.] [Kripke,Saul A.]
1940年生まれ。アメリカの哲学者、論理学者。ハーバード大学でクワインに学ぶ。ニューヨーク市立大学大学院センター教授、プリンストン大学名誉教授
黒崎宏[クロサキヒロシ]
1928年生まれ。哲学者。東京大学大学院哲学研究科博士課程単位取得満期退学。成城大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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