ちくま学芸文庫<br> なめらかな社会とその敵―PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論

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ちくま学芸文庫
なめらかな社会とその敵―PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論

  • 鈴木 健【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480511201
  • NDC分類 304
  • Cコード C0130

出版社内容情報

成田悠輔氏(経済学者・データ科学者)絶賛!

「敵はあなたかもしれない」


来たるべき300年後の社会を実行可能な形で構想した画期的試論、ついに文庫化! 複雑な社会を複雑なままで生きるにはどうすればよいのか――。これが本書の中心にある問いだ。生命の起源から説き起こし、細胞の膜と核の問題が社会制度と地続きであることが、最初に示される。社会の〈なめらかさ〉とは、膜の機能を弱め、諸物が連続的なつながりをなすネットワークへと開いていくことにほかならない。それは、情報技術の支援の下、貨幣・投票・法・軍事というコアシステムの変革によって実現される。近代のメジャーバージョンアップだ。巻末には、原著刊行後に顕在化した問題を俯瞰する新論考を付し、本書の現代性と可能性をあらためて照射する。



歴史的な閉塞感の中に生きる現代人にとって、本書は希望の書でありたいと願っている。

――「はじめに」より





【目次】

はじめに

文庫版によせて



第Ⅰ部 なめらかな社会

第1章 生命から社会へ

第2章 なめらかな社会



第Ⅱ部 伝播投資貨幣PICSY

第3章 価値が伝播する貨幣

第4章 PICSYのモデル

第5章 PICSY,その可能性と射程



第Ⅲ部 分人民主主義Divicracy

第6章 個人民主主義から分人民主主義へ

第7章 伝播委任投票システム



第Ⅳ部 自然知性

第8章 計算と知性

第9章 パラレルワールドを生きること



第Ⅴ部 法と軍事

第10章 構成的社会契約論

第11章 敵

終章 生態系としての社会へ





参考文献

あとがき

初出一覧

なめらかな社会への断章2013-2022

文庫版 謝辞

人名索引

事項索引

内容説明

来たるべき300年後の社会を実行可能な形で構想した画期的試論、ついに文庫化!この複雑な世界を複雑なまま生きることはいかにして可能か―。これが本書の中心にある問いだ。生命の起源から説き起こし、膜と核の問題が社会制度と地続きであることが、最初に示される。社会の“なめらかさ”とは、膜の機能を弱め、諸物が連続的なつながりをなすネットワークへと開いていくことにほかならない。それは、情報技術の支援の下、貨幣・投票・法・軍事というコアシステムの変革によって実現される。近代のメジャーバージョンアップだ。巻末には、原著刊行後に顕在化した問題を俯瞰する新論考を付し、本書の現代性と可能性をあらためて照射する。

目次

第1部 なめらかな社会(生命から社会へ;なめらかな社会)
第2部 伝播投資貨幣PICSY(価値が伝播する貨幣;PICSYのモデル;PICSY、その可能性と射程)
第3部 分人民主主義Divicracy(個人民主主義から分人民主主義へ;伝播委任投票システム)
第4部 自然知性(計算と知性;パラレルワールドを生きること)
第5部 法と軍事(構成的社会契約論;敵;生態系としての社会へ)

著者等紹介

鈴木健[スズキケン]
1975年長野県生まれ。1998年慶應義塾大学理工学部物理学科卒業。2009年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は複雑系科学、自然哲学。東京財団仮想制度研究所フェローを経て、現在、東京大学特任研究員、スマートニュース株式会社代表取締役会長兼社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アドソ

10
タイトルに惹かれて読んだけど、いやまあ難しいです。難しいというより、最初の線形代数の部分が曖昧模糊としていて中途半端。着想のエッセンスを伝えようとしているのだろうけれど、これだけでは理論的に正しいのかどうかさえ判断できない。後半に行くにしたがってだんだん面白くなってきた。1人の人間をいくつもの個に分ける発想は面白いし、すでにSNSでの別人格や、メタバースでのアバターとして実現しつつあるといえるのでは。でもどれもこれも最初の線形代数の成否にかかっているかと思うと、もう少し厳密に吟味しなくてはと思う。2023/11/20

Pustota

7
細胞の「膜」と「核」の構造をフラクタルのように拡張して、社会の分断や制度の硬直化を論じるのが面白かったし、その背後の見えなくなっている「網」としての世界を取り戻すためのシステムというアイディアも面白かった。計算式は力不足で全く読み解けなかったし、実現性・実効性がどれほどあるのかはわからないけれど、それを別としても物事の見え方が変わる刺激的な本だった。技術はそれ自体は世の中を良くするものではなく、使う人間たちの努力が一番大切。2023/02/09

Sayaka Nakano

6
人間の所有欲を細胞膜と核の構造まで落とし込んで考察し、多様性を保持したまま社会を継続させる仕組みや方法についてあれこれ提案していく感じの内容。めちゃ面白いけど語られる社会像に人の善意や悪意によって起こる行動の乱数、渋滞学的な管理不能さ、目的と違った技術利用をすぐに始める人々の独創性などが加味されてなさすぎて机上の空論ぶりがマルクスの本読んでるみたいだった。事件の起こらないSF世界のディストピア感。ただ、机上論だとしても論としては面白いしこういう発想が実際の私達の世界を耕して、少しずつ変えていくんだなと。2023/05/20

Yuka

5
難しいと聞いていたけどやっぱり難しい。 前半の数式の部分はサッパリだったから流し読み。でも、投票制度などの伝播していく仕組みの概観は掴めたような気もする。 自分の関心のない分野においては正直誰に投票したら良いかわからないことも多いし、政策によって意見が違うから一人に投票するのに毎回かなり悩む。自分の票を細分化して傾斜で配分できたり、誰かに委任できる仕組みは良いように思う。でもマイノリティ向けの施策って他と比較したら票の集まりが悪くって結局淘汰されてしまうのでは…?と思ったり。2023/04/05

よたか

5
小説以外でいちばん衝撃を受けた本かもしれない。ほんとすごい本だと思った。この複雑な世界を複雑なまま生きることはいかにして可能か。細胞、個人、国家の「膜」をなめらかにする、貨幣・政治・法や軍事のそれぞれを刷新する新しいシステムを提案している。それも実現可能なレベルまで具体的に。著者のことを今まで全く知らなかったけど、柄谷行人のNAMに関係していたり、スマートニュースの創業者であったり、おもしろい経歴をもつ。これはほんとに多くの人に読んでほしい。2022/11/07

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