ちくま学芸文庫<br> 世界をつくった貿易商人―地中海経済と交易ディアスポラ

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ちくま学芸文庫
世界をつくった貿易商人―地中海経済と交易ディアスポラ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480511195
  • NDC分類 678.2
  • Cコード C0122

出版社内容情報

新世界に砂糖をもたらしインドの捺染技術をヨーロッパに伝えたディアスポラの民。何が彼らのグローバルな活動を可能にしたのか? その謎に迫る。

内容説明

世界経済の形成に関し、近年、地中海を結節点として活躍したセファルディムやアルメニア人といったディアスポラの民に注目が集まっている。セファルディムは大西洋間貿易を行いサトウキビの栽培方法と砂糖の生産方法を新世界に伝えた。アルメニア人は主に陸上貿易に携わりインドの捺染技術を西欧に伝えた。いわば彼らが東西インド会社に先立ち産業革命への先鞭をつけたのだ。しかしなぜ国家の後ろ盾のない民間商人が世界経済網を構築することができたのか?膨大な史料をもとに気鋭の歴史家がその謎を解き明かす。そして商業組織の歴史をたどり、資本主義の起源に迫る。

目次

第1章 商業書簡―世界をどう知るのか
第2章 ルネサンス期のフィレンツェと資本主義の起源―ビジネスヒストリーからの視点
第3章 大西洋を越えて―商業組織の比較へ
第4章 結婚と商業―セファルディムとアルメニア人の比較
第5章 グローバルヒストリーの時代にイタリアのミクロストリアに未来はあるのか
第6章 ルネサンスのイタリアとムスリム―二つの文明の融合

著者等紹介

トリヴェッラート,フランチェスカ[トリヴェッラート,フランチェスカ] [Trivellato,Francesca]
1970年生まれ。イタリア出身の世界的に影響力を持つ歴史家、ミクロストリアン。イェール大学教授を経て、現在プリンストン高等研究所歴史研究科教授。産業革命以前の世界市場や異文化ネットワークの実態を明らかにする研究を行っている

玉木俊明[タマキトシアキ]
1964年生まれ。京都産業大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

71
元々の興味はアルメニア商人にあったのだが、ミクロストリアという、微細で大量の一次史料に当たり、そこから詳細な歴史事象を描き出す手法について、まさに実地に知ることができた。本書は独立した6本の論文を集めたもので、ミクロストリアの概説は5章、1~4章はミクロストリアの手法を用いた事例研究だが、その射程は地中海をはみ出し東洋に至る。6章はルネサンスを捉え直す中で、ミクロストリアとグローバルヒストリーの繋がりを考察し、合わせて今後の課題も示されている。文献紹介も豊富で、邦訳本の何冊かは読んでみたくなった。2025/01/02

馬咲

6
ルネサンス期の地中海に資本主義の原型を見るミクロストリアンの著者は、地中海交易をリードしたディアスポラ(セファルディムとアルメニア人)の社会的・文化的態様に注目する。周縁的存在として一般的通史ではあまり顧みられない人々が、規模が拡大し新局面を迎えた経済競争にて中心的役割を担ったという逆説的でマクロな見通しが、ミクロな史料(商業書簡や婚姻・相続関係の記録)の分析を通して説得力を得ていく過程が面白い。具体的な親族集団形成プロセスが明らかになると、彼らの商業活動の事業戦略における選好との相関が確かに見えてくる。2025/04/07

どうろじ

1
この本は一般読者が「〜の世界史」等の一般書を読む際、それが何を捨象しているのかについて注意を払わせるだろう。「世界をつくった貿易商人」という題名はほぼ内容を誤解させるに違いないのだが、それは上記の問題にアプローチしようと企んでいるからなのかもしれない。それはそれとして、ユダヤ人やアルメニア人などの遠隔地貿易に従事した集団の優位性が、血縁関係や家族経営と簡単に説明されがち中で、具体的に何が優位に働いたのかということを在地権力との関係性や差別を背景にしながら説得力ある論を展開しているのは大変おもしろい。2023/12/29

Go Extreme

1
イタリアのミクロストリアがのこしたたくさんの遺産 地中海はなぜまだ重要なのか どのような種類の経済史とビジネスストーリーなのか 商業書簡―世界をどう知るのか: 1つの商館が、商業書簡によって創設される ルネサンス期のフィレンツェと資本主義の起源―ビジネスヒストリーからの視点 大西洋を越えて―商業組織の比較へ 結婚と商業―セファルディムとアルメニア人の比較 グローバルヒストリーの時代にイタリアのミクロストリアに未来はあるのか ルネサンスのイタリアとムスリム―二つの文明の融合2022/06/01

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