出版社内容情報
大航海時代のインドネシア、バンダ諸島。欧州では黄金より高価な香辛料ナツメグを巡り、英・蘭の男たちが血みどろの戦いを繰り広げる。解説 松園伸
内容説明
莫大な富を求め、命を賭して未踏の地へ向かった大航海時代。とりわけ東南アジア島嶼部バンダ諸島を産地としていた香辛料ナツメグは黄金を凌ぐ価格で取引されるようになり、島の覇権をめぐってオランダとイギリスが凄惨な争いを繰り広げることになる。イギリス東インド会社の船長コートホープはバンダ諸島のなかでも暗礁に囲まれたルン島に上陸、島民を味方につけてオランダ勢と闘うも謀略の果てに殺される。しかし、ルン島と引き換えに、イギリスは将来とほうもない価値をもつものを手に入れることになった。それはいったい何だったのか?航海日誌や書簡類など膨大な史料を渉猟して描く歴史ノンフィクション。
目次
北の海のつむじ風
何という不健康な気候
音楽と踊るおとめ
ライオンの爪にかけられ
「提督、謀られました」
洋上の叛乱
食人種の国
セント・ジョージ旗
紳士の争い
血染めの旗を掲げて
火責め、水責めの裁き
取引成立
著者等紹介
ミルトン,ジャイルズ[ミルトン,ジャイルズ] [Milton,Giles]
1966年、イギリス、バッキンガムシャー生まれ。ブリストル大学で学ぶ。作家・ジャーナリストとして、欧州・中東、アジア等で取材活動を行う。1996年、『コロンブスをペテンにかけた男』(中央公論新社)で高い評価を得る
松浦伶[マツウラレイ]
1936‐2007年、島根県生まれ。東京大学文学部卒業。書籍雑誌編集者を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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