出版社内容情報
心身の和合と自然への随順を説いたモンテーニュ。その著『エセー』の核心やよりよく生きるためのヒントを平明に伝える出色の講義。文庫オリジナル。
===
宗教戦争のさなか、通念や世間の道徳に懐疑の目を向けつつ、自然に従って生きることの喜びを説いたモンテーニュ。その著『エセー』では、自己の判断力を試し鍛えていくさまが、自由な文体によって描き出される。異文化への関心と共感、戦時における人間の狂気や暴力、性の歓び、ボルドー市長としての政治経験、旅と読書の愉楽など、扱われるテーマは実に幅広く、われわれの心を揺さぶる文章に充ちている。ストア的克己主義と節度ある快楽主義とを往還し、メメント・モリの受容から拒否へと至る過程で、独自な思想が紡がれていく。類まれな開明的人物の核心に迫る出色の講義。文庫オリジナル。
===
最上の幸福とは何か
よりよく生きるための知恵の宝庫『エセー』。
主要テーマからモンテーニュの思想を読み解く。
===
【目次】
まえがき
第1章 「今日は何もしなかった」――『エセー』に見るモンテーニュの脱力的生きかた
第2章 『エセー』における死と幸福――「想像」による幸福、メメント・モリ
第3章 モンテーニュのパイデイア――旅と書物による「判断」の形
第4章 他者へのまなざし――新大陸の原住民
第5章 モンテーニュとラ・ボエシの友愛論
第6章 モンテーニュの政治観――乱世における法と秩序
第7章 身体の経験――老、病、性
モンテーニュ入門のための文献案内
あとがき
内容説明
宗教戦争のさなか、通念や世間の道徳に懐疑の目を向けつつ、自然に従って生きることの喜びを説いたモンテーニュ。その著『エセー』では、自己の判断力を試し鍛えていくさまが、自由な文体によって描き出される。異文化への関心と共感、戦時における人間の狂気や暴力、性の歓び、ボルドー市長としての政治経験、旅と読書の愉楽など、扱われるテーマは実に幅広く、われわれの心を揺さぶる文章に充ちている。ストア的克己主義と節度ある快楽主義とを往還し、メメント・モリの受容から拒否へと至る過程で、独自な思想が紡がれていく。類まれな開明的人物の核心に迫る出色の講義。文庫オリジナル。
目次
第1章 「今日は何もしなかった」―『エセー』に見るモンテーニュの脱力的生きかた
第2章 『エセー』における死と幸福―「想像」による幸福、メメント・モリ
第3章 モンテーニュのパイデイア―旅と書物による「判断」の形成
第4章 他者へのまなざし―新大陸の原住民
第5章 モンテーニュとラ・ボエシの友愛論
第6章 モンテーニュの政治観―乱世における法と秩序
第7章 身体の経験―老、病、性
著者等紹介
山上浩嗣[ヤマジョウヒロツグ]
1966年大阪府生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。パリ・ソルボンヌ大学にて文学博士号を取得。現在、大阪大学大学院文学研究科教授。専門はフランス文学・思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本正行
ラウリスタ~
本のロマンス
Fumoh
yaa