ちくま学芸文庫<br> 時間の歴史

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ちくま学芸文庫
時間の歴史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510990
  • NDC分類 449.1
  • Cコード C0110

出版社内容情報

日時計、ゼンマイ、クオーツ等。計時具から見えてくる人間社会の変遷とは? J.アタリが「暦と権力」の共謀関係を大柄に描く経済思想史学の大著。

===
 
日時計、ゼンマイ、重錘、クオーツ――これら計時具から、人間の文明はどのような変遷を辿ったと言えるだろうか? 時間が神々のものであり、自然のリズムとともにあった古典時代〈神々の時〉。人間の肉体に時間が内在化され、聖堂の大時計などで統御するようになる中世〈肉体の時〉。より精密に数量化された時間に経済価値が与えられ、人間の生活を成型していく近代〈機械の時〉。そして、予めプログラムされ、記号化された現代の〈コードの時〉へ。博覧強記で知られる著者が、「時間と暴力」「暦と権力」の共謀関係を丹念にすくいあげる。ジャック・アタリ初期の代表作。

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日時計・ゼンマイ・重錘・クオーツ――
時間を統御する
人類との共謀関係

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【目次】
第1章 水と日時計 
Ⅰ 神々の時 
1 聖なるもののリズム/2 時間の帝国 
3 KronosとChronos /4 時間、暴力、権力 
Ⅱ 聖なるものの暦 
1 秩序と水/2 暦の館/3 追放(オストラシズム)と朔日 
Ⅲ 水と日時計 
1 日時計と香料/2 修道院と水時計 
Ⅳ 時打ち人形と市塔 
第2章 重錘と棒テンプ 
Ⅰ 身体の時 
1 重錘と棒テンプ/2 時間の各種装置/3 時計師と天文学者/4 時計と心臓/5 身体の時 
Ⅱ カーニヴァルと大市 
1 農村の時間と都市の時間/2 司直の鐘/3 司直の祝祭 
Ⅲ ゼンマイとクロノメーター 
1 ゼンマイと振り子/2 時計と人間=機械/3 洋上の精密時計 
第3章 ゼンマイとアンクル 
Ⅰ 時間の機械 
1 アンクルと工作機械/2 画一品の精度 
Ⅱ 機械の時 
1 時は金なり/2 時間の節約/3 タイムカード、時計係、コンベア 
Ⅲ 時間通りに生きる 
1 万人の時間/2 各人の時間 
第4章 クォーツとコード 
Ⅰ 危機の時 
1 最後の時間機械/2 失われた時間、生きられた時間 
Ⅱ 生の時計、死の時計 
1 固有の時間と普通の時間/2 時間の過剰とクォーツ時計/3 エレクトロニクスの暦 
Ⅲ 《明敏な夜警……》 
1 《太陽の下に新しいものはない》/2 《新しいものは上にある》 
引用・参考文献 
解題 
文庫版訳者あとがき

内容説明

日時計、ゼンマイ、重錘、クオーツ―これらの計時具から、人間の文明はどのような変遷を辿ったと言えるだろうか?時間が神々のものであり、自然のリズムとともにあった古典時代“神々の時”。人間の肉体に時間が内在化され、聖堂の大時計などで統御するようになる中世“肉体の時”。より精密に数量化された時間に経済価値が与えられ、人間の生活を成型していく近代“機械の時”。そして、予めプログラムされ、記号化された現代の“コードの時”へ。博覧強記で知られる著者が、「時間と暴力」「暦と権力」の共謀関係を丹念にすくいあげる。ジャック・アタリ初期の代表作。

目次

第1章 水と日時計(神々の時;聖なるものの暦 ほか)
第2章 重錘と棒テンプ(身体の時;カーニヴァルと大市 ほか)
第3章 ゼンマイとアンクル(時間の機械;機械の時 ほか)
第4章 クォーツとコード(危機の時;生の時計、死の時計 ほか)

著者等紹介

アタリ,ジャック[アタリ,ジャック] [Attali,Jacques]
1943年アルジェリア生まれ。パリ・エコールポリテクニークを卒業、1981年大統領特別顧問、1991年欧州復興開発銀行初代総裁。1998年に発展途上国支援のNPOを創設

蔵持不三也[クラモチフミヤ]
1946年生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授、モンペリエ大学客員教授を経て、早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nob

5
かつて、時間とは自然のリズムであり、時計とは自然を模倣する装置だった。やがて時間は神々の手から支配者の手へ移り、修道院の鐘は市庁舎の大時計にその座を奪われる。機械式時計の精密化と普及に伴い、時間は権力の象徴から管理対象へと変わり、時計は資本家が労働者を縛る拘束具となる。時計が量産化されると、自然とのつながりを失い「記号化」された時間に人間は逆に縛られる。ここから解放されるには、時間に新しい意味を与える必要がある。時間こそ社会認識を形作るものなのだ。翻訳が正しいのか所どころ疑わしいくらい、難解な文章だ。2025/05/03

袖崎いたる

3
時間の歴史。計時法の獲得の歴史。先に訳者解説を読んだんだ。そしたらカニヴァリズムの話があって、それはアタリの別な著作の主題であるらしいのだが、ちんぷんかんぷん。本編を読んでみたら多少わかるようになったけれど。というのも人類の営んできた計時具との付き合いは結局のところで自分らを喰らわせる時計という形で結実したわけで。これは人間の本性のうちから出てきた文化なのだとすれば、計時具を通して得られた時間という概念そのものが己れ自身を喰らう食事形態というわけで、おそらくアタリはこれを以てカニヴァリズムだと診断している2024/10/01

ポルターガイスト

3
時間版『監獄の誕生』という感じの読後感。アタリの著作はこれが初めてだが,すさまじい博覧強記ぶりで,とてもではないけど一読では全体像を把握しきれない。でも面白かった。近代化と時間規律の形成については類書も多いが,前近代の日常における時間感覚やデジタル時計の普及に対する考察にまで踏み込んでいる本は他になかなかないのでは。序盤の哲学っぽい部分など現実離れした箇所が少ししんどいが,我慢して読めば歴史の本らしくなってくるので,積まれてる人は初めだけ耐えるといいと思います。2022/07/13

かおり

0
時間の考え方がどんどん自然の移ろいから離れていく。それを時計の進歩、技術の進歩で考えていくから、哲学的な話、経済学的な話と幅が広い▼時計を持つことで時間を支配しているように思えるけど、時計に時間を支配されてるのでは?と思えてきた2022/10/03

Shinsuke Mutsukura

0
ここまで勉強されると俺らみたいな庶民は永遠に勝てないわ。無駄に時間過ごして半世紀以上、むしられるしかねぇな。 でも「賭けは時間への挑戦」とあったが、ギャンブルすることじゃないんだよな多分。俺は時間への挑戦をしますってのは、下民のすることだろ。 しかし、時間に支配されるのも嫌な世の中だと思う、昔は経営者が時間を誤魔化したりしたというのも、「お代官様、年貢米のマスの大きさが違います。」みたいな話だ。金が絡むと盲目になるってのも永遠に解消されないことだろう。 ジャック・アタリの本は、勉強にもなるが脅威も感じる。2022/08/26

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