ちくま学芸文庫<br> “権利”の選択

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ちくま学芸文庫
“権利”の選択

  • 笹澤 豊【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510853
  • NDC分類 321.1
  • Cコード C0110

出版社内容情報

日本における〈権利〉の思想は、西洋の〈ライト〉の思想とどう異なり、何が通底するか。この問いを糸口に、権利思想の限界と核心に迫る。解説 永井均

===

“right”に「権利」という訳語があてられたとき、そこには特殊日本的な背景が作用し、それ自体が一つの独自な解釈を表すものとなった。「力と利益」の意味を含む日本の〈権利〉の思想は、「正しいこと」を意味する西洋の〈ライト〉の思想とどの程度異なり、また、どの点で共通しているのか。この問いを考察の糸口として、我々が「権利」と呼ぶ思考装置の問題点と限界を明かし、その核心に迫る。福沢諭吉、西周、加藤弘之ら日本の思想家をはじめ、ロック、ドゥオーキン、ロールズ、セン、ニーチェらを導き手とし、理念と力の錯綜した関係を解きほぐした著。

===

「他に類書というものが存在しない
真に画期的な一冊」――永井均(解説)

【目次】

第1章 「権利」という日本語
第2章 利の追求と共同の論理
第3章 〈ライト〉の思想と平等主義
第4章 〈ライト〉の思想と自由の問題
第5章 〈ライト〉の思想と力の論理
第6章 〈ライト〉の思想の問題状況

あとがき  
文庫版あとがき  
解説(永井均)  

内容説明

“right”に「権利」という訳語があてられたとき、そこには特殊日本的な背景が作用し、それ自体が一つの独自な解釈を表すものとなった。「力と利益」の意味を含む日本の“権利”の思想は、「正しいこと」を意味する西洋の“ライト”の思想とどの程度異なり、また、どの点で共通しているのか。この問いを考察の糸口として、我々が「権利」と呼ぶ思考装置の問題点と限界を明かし、その核心に迫る。福沢諭吉、西周、加藤弘之ら日本の思想家をはじめ、ロック、ドゥオーキン、ロールズ、セン、ニーチェらを導き手とし、理念と力の錯綜した関係を解きほぐした著。

目次

第1章 「権利」という日本語
第2章 利の追求と共同の論理
第3章 “ライト”の思想と平等主義
第4章 “ライト”の思想と自由の問題
第5章 “ライト”の思想と力の論理
第6章 “ライト”の思想の問題状況

著者等紹介

笹澤豊[ササザワユタカ]
1950年茨城県生まれ。東京大学文学部卒業。筑波大学哲学・思想研究科修了(文学博士)。現在筑波大学名誉教授。主な著書に『ヘーゲル哲学形成の過程と論理』(哲書房、1983年日本倫理学会和辻賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Bevel

5
共同体主義、平等主義、自由主義の三本柱からなる権利の体制は、その基礎に「力」の論理をもつ。要は専制国家に対して、力なしに権利の体制を立てることも押し付けることもできないし、権利の体制が立ったとしても、その内部に「力」の論理の変質したもの(=消費社会、差別)が残り続けるというもの。「力の論理こそが唯一の「自然の法」であり、〈ライト〉はこの「自然の法」の所産である」(200-201)。永井氏の帯で手にとったけど「権利のイデオロギー的本質」に注目するあとがき読むと、もっと別の読み方あるだろと思ってしまう。2022/02/27

4
おもしろかった。「権利/right」の内実を、ヨーロッパの思想史や明治日本のなかに探る。ロールズやノージックらも扱われる。「権」の字にあるように、権利には「力」の要素が含まれる。「権利を守れ」という主張は、ニーチェ的な、弱者の「力への意志」のあらわれである。さらに、rightの原義である「正しいこと」という意味が背後に付くことで、「権利」という理念は「聖化」され、疑いえないものとして捉えられる。 これまで私は「立法権は権力で、所有権は権利なの、ややこしいな」などと思っていたが、少しわかってきた気がする。2021/12/09

茅野

3
書店で衝動買い。シンプルだがインパクトある表紙も素敵ですよね。 「そんな根本的なところから問うんだ?」と言うくらい、奥底からの疑問から出発する、政治学や社会学というより哲学的な一冊。平易に書かれているので読みやすく、納得を得やすい。良書。2022/09/24

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