出版社内容情報
「歴史学とは何か」について「古典的歴史学方法論」の論点を的確にまとめる。方法の実践例として、「塩尻峠の合戦」を取り上げる。解説 松沢裕作
===
「歴史学とはどのような学問か」「歴史学はいかにして正しい結論を導き出せるのか」という問題は、現在でも常に問い直され続けている。本書では、19世紀における歴史学の進展を踏まえ、歴史学の方法論にはじまって、諸学との連携の在り方、史料批判についてなど、簡潔にして要点をついた紹介・指摘を行う。提示される方法論の実例としては、塩尻峠の合戦(天文17年)を取り上げ、各種資料を比較して事実を確定するプロセスを具体的に示した。また、本書の史学史的背景について周到な解説を付す。古典的歴史学方法論の貴重な入門書。
===
古典的歴史学方法論のエッセンス
===
【目次】
序
一 序説─歴史学の方法論
二 歴史学を補助する学科
三 史料学
四 史料批判
1 外的批判
真純性の批判/来歴批判/本原性の批判
2 内的批判
可信性の批判/史料の価値の差別
五 綜合
史料の解釈/史実の決定/歴史的聯関の構成/歴史的意義の把握
六 方法的作業の一例─天文年間塩尻峠の合戦
題目/史料/真純性の批判/来歴批判/本原性の批判/可信性の批判/解釈/史実の決定/歴史的聯関の構成/歴史的意義の把握/附記/補正
解説 「転回以前」の歴史学? ─古典的歴史学方法論・入門 松沢裕作
内容説明
「歴史学とはどのような学問か」「歴史学はいかにして正しい結論を導き出せるのか」という問題は、現在でも常に問い直され続けている。本書では、19世紀における歴史学の進展を踏まえ、歴史学の方法論にはじまって、諸学との連携の在り方、史料批判についてなど、簡潔にして要点をついた紹介・指摘を行う。提示される方法論の実例としては、塩尻峠の合戦(天文17年)を取り上げ、各種資料を比較して事実を確定するプロセスを具体的に示した。また、本書の史学史的背景について周到な解説を付す。古典的歴史学方法論の貴重な入門書。
目次
1 序説―歴史学の方法論
2 歴史学を補助する学科
3 史料学
4 史料批判
5 綜合
6 方法的作業の一例―天文年間塩尻峠の合戦
著者等紹介
今井登志喜[イマイトシキ]
1886‐1950年。長野県生まれ。東京帝国大学文科大学史学科卒業。東京帝国大学教授を務める。専門はイギリス社会史・都市史。郷土史編纂事業『諏訪史』にも深くかかわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ex libris 毒餃子
さとうしん
yokkoishotaro