ちくま学芸文庫<br> 戦争体験―一九七〇年への遺書

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ちくま学芸文庫
戦争体験―一九七〇年への遺書

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510563
  • NDC分類 916
  • Cコード C0110

出版社内容情報

わかりやすい伝承は何を忘却するか。戦後における戦争体験の一般化を忌避し、矛盾に満ちた自らの体験の「語りがたさ」を直視する。解説 福間良明

内容説明

戦争体験の伝承ということ、これについては、ほとんど絶望的である―。少年期を日中戦争の戦時下に過ごし、大学在学中に徴兵され、ソ連軍の捕虜となり復員。異常で圧倒的であり、自らの現在を決定づけた戦争体験とその伝承の難しさについて、戦中派である著者が切々と書き綴る。戦後多くの知識人が、体験を思想化・体系化して後世に伝え、反戦・平和を訴える義務と責任を説くなかで、著者はその「語りがたさ」に固執しつづけた。屈辱や憤り、自責、虚しさ、喪失、死への誘惑…。時に感傷的で非生産的と批判されながらも、断片的で矛盾に満ちた自らの戦争体験に留まり、二十年をかけてその「無念」を問うた書。

目次

序章 なぜ戦争体験に固執するか
1(喪われた世代;学徒出陣のころ;「戦後」はまだ終っていない;「執念」と「信仰」について;私の時計は笑っている;転向・挫折・戦争体験;生者の傲岸な頽廃)
2(戦争体験の「伝承」について;追跡者の執念;農民と知識人のあいだ;戦没学生の知性の構造;死者の声・生者の声;サークル『山脈』と持続)
終章 一九七〇年への遺書

著者等紹介

安田武[ヤスダタケシ]
1922‐86年。東京生まれ。思想家、評論家。上智大学英文科在学中に学徒出陣。ソ連軍との戦闘を経て捕虜となる。復員後、法政大学国文科に転入学、のちに中退。出版社勤務ののち、評論家として独立。1964‐66年には思想の科学研究会会長をつとめた。日本戦没学生記念会(わだつみ会)の再建に尽力し、のちに常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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瓜月(武部伸一)

6
本書は著者自身の戦争体験から始まる。「若い中隊長が作戦を誤った。そのために僕たちの中隊は、三分の一が戦死し、三分の一が負傷し、残りの三分の一だけが辛うじて無事、その間二時間ぐらいのことであったろう」1945年夏、満州と朝鮮の国境、対ソ戦で凄惨な体験をした著者安田武、彼は上智大学在学中に出陣した学徒兵だった。紙一重で生き長らえ復員した安田は、戦後日本社会に強烈な違和感を持ち続ける。著者は言う「戦後一度だって、戦争と同様のエネルギーで『戦争』が反省されたことがあるか」彼の苦い怒りを誰かが引き継がねばならない。2024/07/01

Go Extreme

2
なぜ戦争体験に固執するか 喪われた世代: 学徒出陣のころ 「戦後」はまだ終っていない 「執念」と「信仰」について 私の時計は笑っている 転向・挫折・戦争体験 生者の傲岸な頽廃) 戦争体験の「伝承」について: 追跡者の執念 農民と知識人のあいだ 戦没学生の知性の構造 死者の声・生者の声 サークル『山脈』と持続) 1970年への遺書2021/07/16

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