ちくま学芸文庫<br> 日常的実践のポイエティーク

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ちくま学芸文庫
日常的実践のポイエティーク

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510365
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0110

出版社内容情報

読書、歩行、声。それらは分類し解析する近代的知が見落とす、無名の者の戦術である。領域を横断し、秩序に抗う技芸を描く。解説 今村仁司・渡辺優

内容説明

読むこと、歩行、言い回し、職場での隠れ作業…。それらは押しつけられた秩序を相手取って狡智をめぐらし、従いながらも「なんとかやっていく」無名の者の技芸である。好機を捉え、ブリコラージュする、弱者の戦術なのだ―。科学的・合理的な近代の知の領域から追放され、見落とされた日常的実践とはどんなものか。フーコー、ブルデューをはじめ人文社会諸科学を横断しつつ、狂人、潜在意識、迷信といった「他なるもの」として一瞬姿を現すその痕跡を、科学的に解釈するのとは別のやり方で示そうとする。近代以降の知のあり方を見直す、それ自体実践的なテクスト。

目次

概説
1 ごく普通の文化
2 技芸の理論
3 空間の実践
4 言語の使用
5 信じかた
決定不能なもの

著者等紹介

セルトー,ミシェル・ド[セルトー,ミシェルド] [Certeau,Michel de]
1925‐86年。フランス生まれ。大学で古典文学・哲学などを修めつつ、神学校で研修に励む。宗教学博士。イエズス会司祭。イエズス会初期の神秘思想を中心に、歴史、社会文化論など幅広く論考した。カリフォルニア大学教授、パリ社会科学高等研究院教授などを歴任

山田登世子[ヤマダトヨコ]
1946‐2016年。フランス文学者。愛知淑徳大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

69
仕事の優先順位を理解していてもつい、こっそりと喫緊ではない仕事から手を出してしまう事がある。(直属の上司に見つかったら「効率が悪い!」と怒られるからだ)何故、無駄な事からしてしまうのか、悩んでいた時にこの本の背表紙が目に留まった。その結果、「もしかしたら私は『効率化』を進めた先にある仕事の更なる詰め込みを回避する為に無意識で行っていたのか!?」と思うようになりました(笑)縦横無尽に展開される隠れた権力への抵抗手段とその思想は身近でありながらも広域だ。理解しきれたとは言い難いのでまた、再読したい。2021/08/28

Bartleby

14
生権力をかいくぐり、日常生活をどうにか生き延びる戦術について。システムの裏をかき、ありものをアレンジして活用する、都市のブリコラージュ。読みながら、坂口恭平による実践をいろいろと思い出していた。『現実脱出論』など。いやがおうにもこれからますます必要とされる技術になるだろう。本書にある視点は持っておきたい。セルトーの軸として、キリスト教神秘主義の研究があるのが興味深い。2023/05/25

singoito2

5
原題は、L'invention du quotidien。日常性の「発見」と読むか「でっち上げ」と読むか。セルトーは近代が捕囚し、隠蔽して、語り得ぬ存在にしてしまった日常性(人びと、大衆、Das man、Volk、民族、民草・・・)を性と死の極限まで追い求めようとする。ヤスパースもリクールも読み終えてないのに、さらに読むべき人が増えてしまったのでした、トホホ。2022/03/23

rune

3
セルトーが本書で試みているのは、規律・管理する権力のもとで営まれる「日常的なもののやりかた」をすくい上げることである。/フーコーは近代の権力のあり方を規律訓練型権力として示し、ドゥルーズはこれを発展させて環境管理型権力の台頭を言った。いずれにせよ、そのなかで個人は、権力を内面化し主体化=服従化する存在として描き出されていた。/こうした権力論を十分にうけとめつつ、セルトーは、規律のメカニズムのただなかに生きるふつうの人々はいかなる実践を紡いでいるのか、と問う。ある文化を普及=流通させる側・・・2022/09/23

ぷほは

2
懐かしい気分になる。終わりゆく日常の中で死んでいく僕らにとって、この本は未だ言語論的転回の延長で都市を眺めている(NY貿易センタービルからの眺め!)。ディスクール、エクリチュール。パロール、イストワール。記号論、語用論。テクスト、レトリック。今から見れば、なぜ人々の実践を論じるために、わざわざこれら言語を迂回し話さなければならないのか、これを学生に説明することを想像するだけで気が遠くなる。文庫版解説での発見は、どこかセルトーは折口信夫に似たところがあるということだ。遥かに広がる、海からの訪れ(音-連れ)。2021/12/18

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