内容説明
現代医療でも治療困難な皮膚病と、古代人は如何に戦ってきたか。0.3ミリのヒゼンダニの存在を裸眼で確認したり、洗浴、瀉血、排膿、切断、灸、罨法、塗布薬、内服薬など工夫をこらした。現代医療に通じるものや『ヨブ記』の灰治療に共通するもの、梅毒の定説を覆す記述等々を満載。
目次
丹毒瘡の治療法
癬瘡の治療法
疥瘡(疥癬)の治療法
悪瘡の治療法
熱瘡の治療法
夏の熱沸爛瘡(あせも)の治療法
浸淫瘡(黄色腫)の治療法
王爛瘡(王灼瘡、洪燭瘡)の治療法
反花瘡の治療法
月蝕瘡(旋瘡)の治療法〔ほか〕
著者等紹介
槇佐知子[マキサチコ]
作家。古典医学研究家。静岡県生まれ。作家瀧井孝作に師事し、その推薦で作品を「心」(平凡社)に発表。そのかたわら、独学で『医心方』を全訳。『全訳精解大同類聚方百巻』(1985、平凡社、1992年、新泉社より復刊)により、菊池寛賞・エイボン功績賞を受賞。日本医史学会・儀礼文化学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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