ちくま文庫<br> 夜の太鼓 (新版)

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ちくま文庫
夜の太鼓 (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480441249
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「私の住居は六畳一間に四畳半ほどのキッチンとやら。そのキッチンの棚、卓上、椅子も一つだけを残し、すべて印刷物の占領下にある。」長く家族を養った先で、ついに手にした自分の部屋での自分の暮し。生きる限りは鼓動が続く。傷の記憶も世の不合理も消えずとも、人と話し、ものを食べ、地を歩き、故郷とかつての日々をおもう。戦火をくぐって時代に臨んだ詩人の名随筆集。



解説 蜂飼耳



カバーデザイン 小川恵子(瀬戸内デザイン)

カバー画 いぬいかずと



【目次】

Ⅰ 花いちもんめ         

時の名称/しつけ糸/会社をやめたら/絵柄人柄/雪谷/気になったことふたつ 他



Ⅱ その角の向うに           

運動会の空/籠の鳥/美顔/冬の案山子/梅が咲きました/子供一同/一粒の米も、私も 他  



Ⅲ 松崎                    

「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」の頃/自作について/私の名前/思い出が着ている/悲しみと同量の喜び/伊豆と私 他



あとがき/文庫版あとがき/解説 蜂飼耳       


内容説明

「私の住居は六畳一間に四畳半ほどのキッチンとやら。そのキッチンの棚、卓上、椅子も一つだけを残し、すべて印刷物の占領下にある。」長く家族を養った先で、ついに手にした自分の部屋での自分の暮し。生きる限りは鼓動が続く。傷の記憶も世の不合理も消えずとも、人と話し、ものを食べ、地を歩き、故郷とかつての日々をおもう。戦火をくぐって時代に臨んだ詩人の名随筆集。

目次

1 花いちもんめ(時の名称;花いちもんめ;しつけ糸 ほか)
2 その角の向うに(運動会の空;籠の鳥;美顔 ほか)
3 松崎(「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」の頃;自作について;私の名前 ほか)

著者等紹介

石垣りん[イシガキリン]
1920年、東京生まれ。詩人。2004年没。高等小学校時代から詩作を始め、少女雑誌に投稿。卒業後、14歳で日本興業銀行に就職し、25歳の時に敗戦を迎えた。1938年、同人誌「断層」創刊。福田正夫に師事する。1959年、第一詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』刊行。1969年に第二詩集『表札など』でH氏賞、1972年に『石垣りん詩集』で田村俊子賞、1979年に『略歴』で地球賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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クマシカ

11
著者の慎ましい生活と他者を理解しようとする謙虚な姿勢がとても優しくてホッとする。昔は故郷の伊豆へ行くのにわざわざ東海汽船に乗ったらしい。戦時中は海上に出るのが恐ろしかったとか。時折挟まれる戦争体験がリアルで勉強になる。退職後もパートで同じ職場に留まったが、いち労働者としてぞんざいに扱われることに嫌気がさした。どんなに腹の中で思うことがあってもサラッと軽く触れる程度で長々と書かないのがカッコいい。男女関係なく、精神的にも物質的にも自立している人はカッコいい。2026/11/03

しい☆

2
石垣りんさんのエッセイを初めて読んだ。日常を描いている中に、ふっと戦争時のさまざまな出来事や空気が浮かび上がってくる。ずっと下ってビキニ諸島の水爆実験も、戦争へつながっていく。あの大戦を経験して、その悲しみと苦しさと不条理から、もう二度と繰り返さないと強く願っていた世代の人々がすっかり居なくなってしまった。今の世の中の体たらくが本当に怖い。読んでいて染み渡ってくる感じの良い文章だった。2026/10/31

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